「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆：外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識（動画の内容 ポイントまとめ）
■ドル円の現状
- 週足チャートでは、移動平均線が13週線、26週線、52週線のいずれも上向きで、強気のパーフェクトオーダーが継続しており、上昇基調にある。
- 先週のローソク足は十字線となっており、方向感のない状態を示している。
- 今週は先週の安値と高値が意識されやすく、方向感の出にくい相場展開が考えられる。
■今週の注目イベント
- 今週の重要イベントは、FOMC議事録と新規失業保険申請件数の2つ。
- ただし、先週のCPIや小売売上高ほど注目度は高くなく、新たな動きを生み出すようなイベントではない。
- FRB高官の発言が予定されているが、年内利下げに対する見方を大きく変えるような材料にはなりにくい。
■トレードの留意点
1. 157円台に上昇した場合
- 為替介入があったと思われる水準なので、警戒感から神経質な値動きになる可能性がある。
2. 153円台の安値を割り込んだ場合
- 152円付近が強力なサポートとして機能し、押し目買いのポイントになる可能性がある。
■今日の値動き予想
- 重要イベントが特にないため、155円台を中心とした値動きになると思われる。
- 156円台の上値は重くなっており、伸び悩む展開が考えられる。
- 155円台前半では、日米の金利差の観点から押し目買いが入りやすい。
- 上昇基調が続く中、基本シナリオは買い目線で、押し目買いを狙いながら取引を行うのが良い。
総じて、ドル円は上昇基調を維持しているものの、今週は方向感の出にくい展開が予想される。157円台と152円付近が上値と下値の目安になるが、レンジは大きめ。重要イベントは少ないため、FRB高官の発言に注意しつつ、押し目買いを中心とした取引が有効だろう。156円台では伸び悩みに注意が必要だ。
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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