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来週の為替予想(ポンド/円 ユーロ/円) 「テーマは利下げ観測によるリスクオン変化するか」ハロンズ FX 2024/5/19

 

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執筆:外為どっとコム総合研究所 小野 直人
執筆日時 2024年5月17日 13時30分

テーマは利下げ観測によるリスクオン変化するか

ユーロ/円やポンド/円は中盤失速も、後半に戻す

本邦の介入姿勢が盛り上がらず、ユーロ/円は169.400円、ポンド/円は197.092円まで買いが先行しました。その後、円売りが巻き戻される流れが強まると、ユーロ/円は167.329円、ポンド/円は195.041円まで下げ、前半の上昇幅の多くを失いました。しかしながら、堅調な株価動向を受けるとリスクオンの流れから、ユーロ/円は169.27円付近まで戻し、ポンド/円は197.329円まで上昇幅を広げました。(各レート水準は執筆時点のもの) 

FXのライブ解説、米CPI通過で潮目が変わる (2024年5月16日)

※相場動向については、外為どっとコム総研のTEAMハロンズが配信している番組でも解説しています。

6月利下げ織り込み済で、新たな材料待ち

6月のECB理事会での0.25%利下げ観測は9割超の状態が続いているほか、先々の金利低下期待はユーロの上値を抑える要因として残っています。しかしながら、市場ムードはグローバルなインフレ後退における主要国の利下げ期待を背景としたリスクオン地合いへ傾きつつあるようです。米企業決算内容や、ユーロ圏の企業景況感の改善傾向が続けば、ユーロはもう一段上方向を試すことになるのではと考えています。

テクニカル的にはユーロ/米ドルが昨年末高値(1.11394ドル)からのフィボナッチファンの38.2%ラインでいったん頭を抑えられ、短期的な調整は想定内となります。そのため、目先は、200日移動平均線(16日時点:1.07893ドル)でサポートされて再度、上方向を目指せるかが着目されそうです。このレベルまでの調整があるようなら、まずは押し目を拾ってみても良いのではないかと考えています。

【ユーロ/米ドルチャート 日足】

EUR/USD日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/USD:1.0730-1.0980

次にユーロ/円ですが、こちらは上昇チャネルに沿って底堅い動きを続けています。スローストキャスティクスの%DとSlow%Dが80%を超えており割高感が強いため、高値掴みにならないように気を配る必要はあるものの、167.00円付近へ上昇している21日線の形状を見ると、押し目買いでついていく状況のように見受けられます。

【ユーロ/円チャート 日足】

EUR/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:EUR/JPY:166.500-171.500

英賃金動向で利下げ期待増すか、ポンドの上値重そう

金融政策委員会では、7対2で金利の据え置きが決まりました。2名は利下げを支持しました。インフレ率は着実に低下しており、中銀もそろそろ利下げに向けて整地し始める時期に差し掛かりつつあるのかもしれません。もっとも、賃金の上昇率はまだ高く来週のインフレ指標ではインフレ低下の停滞が意識されており、8月の利下げに向けた期待は高まりづらく、ポンドを支える要因になりそうです。また、英国経済は脆弱ながらも、足もとではインフレ圧力の緩和で最悪期を脱しつつあるようです。景気回復への期待感もポンドをサポートし、目先は底堅い展開になるのではないでしょうか。

ポンド/円は、期間21日のボリンジャーバンドの拡大傾向が続く中で、+1σと+2σの間でのバンドウォークが始まった可能性があります。見極めは、4月19日安値(190.305円)を起点としたフィボナッチエクスパンション61.8%レベルとなる197.67円を突破できるかどうかとなりますが、ここを抜けてくるようなら、+3σラインが推移する200.80円付近までの上昇があっても不思議ではないのかもしれません。ただ、足もと買われ過ぎの部分はあり、ストップを近めに設定しながら押し目を買い拾いトレンドについていきたいと考えています。

【ポンド/円チャート 日足】

GBP/JPY日足チャート
出所:外為どっとコム「外貨ネクストネオ」
予想レンジ:GBP/JPY:195.000-201.000

5/20 週のイベント:

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一言コメント

富士山の吉田ルートを通る登山客を対象に5月20日から通行予約を事前におこなうシステムの運用が開始されます。ただ、こうしたニュースが報じられるとき、何となく外国人に向けて矛先が向かい過ぎのように感じます。日本人だって、目黒川の花見客などオーバーツーリズムを引き起こすこともあると思います。

 
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