ドル/円、156円台を窺う展開…週明けオープン直後の値動きに注意
東京市場のドル/円は、155円台後半へと続伸。日銀が通告した国債買い入れオペのオファー額が前回から据え置かれたことで円売りが加速しました。その後は小緩む場面もありましたが、欧州市場では一時155.98円前後まで上昇しました。
<日銀 国債買い入れオペ>
・1年超3年以下 :3750億円
・3年超5年以下 :4250億円
・5年超10年以下:4250億円
ドル/円は、155円台を回復する値動きの中で下ヒゲ陽線を形成し一旦は底打ちしたと見られています。目先は心理的節目の156.00円や戻り高値である156.70円台が上値メドとして意識されるでしょう。今夜は、複数の米連邦準備制度理事会(FRB)高官の講演が控えています。また、20日(月)の未明にはパウエル議長の講演が予定されているため、発言内容次第では東京市場オープン直後の値動きに影響が出る可能性があります。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、10日線が20日線を上回ってきました。また、RSIが50ラインから反発しており上昇の勢いが強まったことが分かります。半値戻し156.00円水準を再び突破すれば157円を視野に入れた相場展開となりそうです。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
5/17(金) 21:30 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、カザークス・ラトビア中銀総裁講演
23:00 米4月景気先行指標総合指数
23:15 ウォラーFRB理事講演
23:15 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁講演
25:15 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
5/19(日)
06:45 クーグラーFRB理事講演
28:30☆パウエルFRB議長講演
※☆は特に注目の材料
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
お知らせ:ドル円、CFD銘柄の解説を月~木の20時ごろからライブ配信
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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