動画で見通しを解説
S&P500：最新の見通し
■S&P500の現状
- S&P500は史上最高値の5300ポイント台に到達した後、高値を切り上げつつも伸び悩み、陰線を形成している。
- ただし、下落幅は10〜20ポイント程度であり、下落の始まりとみるのは早計。
- テクニカル指標では、移動平均線が3本とも上向きで強気のパーフェクトオーダーを維持しており、上昇基調は継続している。
- RSIは70ライン上を推移しているものの、やや下向きになっており、上昇の勢いは落ち着いている。
■押し目買いのポイント
1. 直近の高値であり、これまでの史上最高値でもある5280ポイント台
2. 5200ポイント
3. その間の5250ポイント
これらの水準でタッチして反発するような動きがあれば、判断基準になる。
■来週の上値ターゲット
- 5300ポイントを再び上抜けた場合、5400ポイントや5500ポイントが来週の上値ターゲットとして注目される。
- テクニカル分析では、前回の高値から安値までの下落幅（約360ポイント）の倍返しの水準である5600ポイント台が算出される。
■週足の終値に注目
- 今週の週足で終値ベースで高値を抜けていれば、来週も上昇の勢いが継続する可能性がある。
- 逆に、上髭を伸ばして高値を下回る形で終えた場合は、5300ポイントが上値抵抗として意識され、伸び悩む展開も考えられる。
総じて、S&P500は史上最高値を更新した後、一服感から調整局面に入っているものの、上昇基調は維持されている。押し目買いのポイントを探りつつ、来週は5400〜5600ポイントをターゲットに上値を試す展開が期待される。ただし、週足の終値が重要なシグナルになるため、今週末の動向には注意が必要だ。
S&P500 チャート分析①（日足）
S&P500 チャート分析②（4時間足）
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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