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ドル・円は底堅い値動きか、米CPIは低調も現行政策維持に思惑

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欧米市場オープニングコメント

「ドル・円は底堅い値動きか、米CPIは低調も現行政策維持に思惑」
 15日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米消費者物価指数(CPI)が予想通り前回を下回れば、ドル売り先行の見通し。ただ、引き締め的な米金融政策は当面維持されるとの見方から、ドルは引き続き売りづらいだろう。
 15日発表された米国の生産者物価指数(PPI)は強弱まちまちとなり、連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め的な政策方針の堅持に対する過度な期待を弱めた。金利安・ドル安によりユーロ・ドルは1.0820ドル台に浮上し、ドル・円は円売り安心感も156円20銭台に失速した。ただ、本日アジア市場では米金利は下げ渋り、ドル売りは後退。ドル・円は下押しされながらも、156円前半から半ばと底堅さが目立った。この後の海外市場は米インフレ指標にらみ。今晩のCPIは予想通り伸びが鈍化すれば、金利安・ドル安に振れやすい展開となりそうだ。ただ、FRB当局者はタカ派姿勢を崩しておらず、長期金利が高水準を維持すればドル選好地合いが続く見通し。一方、4月末から5月にかけての157円台での円急伸で、日本の為替介入が意識されやすい。半面、日本の政策当局をけん制したとみられる米財務長官の見解で円買いは抑制される。


通貨別分析

 

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