動画で見通しを解説
S&P500：最新の見通し
■S&P500の動向
- 現在10日連続で陽線となっており、今日合わせて11日連続となるか注目が集まる
- テクニカル分析では、移動平均線が上から10日、20日、80日線のいずれも上向きを維持し、強気のパーフェクトオーダーを継続している
- RSIは70ライン上でやや頭打ちになっているが、チャート形状と合わせても上昇の勢いは継続している
- 昨日のローソク足では、一時的に5200ポイント付近まで下落したが、その後反発し、5200ポイントの強い下値支持が確認された
■今後の見通し
- 底堅い値動きの中で高値を模索する展開が続く可能性がある
- 市場最高値である5280ポイント台、さらにその上の大台である5300ポイントを目指す展開が続きそう
- 5200ポイントでの押し目は、アメリカの生産者物価指数の予想上振れによるドル買いと株売りが一時的に起こったが、前回分の大幅な下方修正によりドル売りが強まり、株が持ち直した
- パウエルFRB議長の発言で、利上げを迫られる可能性は低いとの見解が示され、株価を支えた
■注目イベント
- 今日のメインイベントは、21時半に発表されるアメリカの4月消費者物価指数（CPI）
- CPIの結果次第で、FRBによる利下げ開始時期（現在は9月と見られている）が変動する可能性があり、株価にも影響が出る
- CPI発表時は値動きが荒くなる可能性があるため、取引には注意が必要
■取引戦略
- 上値のターゲットは、市場最高値の5280ポイント台
- 下値は、5200ポイントがサポートになるかどうかが注目ポイント
- 下げた場合は、上昇トレンド途中なので、押し目買いを判断していく
総じて、S&P500は堅調な動きを継続しており、11日連続の陽線になるか注目される。今日のCPI次第で値動きが荒くなる可能性があるため、慎重な取引が求められる。上値は5280ポイント台、下値は5200ポイントがポイントとなる。
S&P500 チャート分析①（日足）
S&P500 チャート分析②（4時間足）
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外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員宇栄原 宗平（うえはら・しゅうへい）
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月（株）外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか！』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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