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FX「10年ぶりに円に勝てるか」トルコリラ見通し

 

総括

FX「10年ぶりに円に勝てるか」トルコリラ見通し

(通貨11位、株価首位)

予想レンジ トルコリラ/円4.3-5.3

*10年ぶりに円に勝つか、去年までは9年連続年足陽線
*トルコ中銀、インフレ予想引き上げ
*シムシェキ財務大臣、外貨準備増加を賞賛
*CDS低下
*対米貿易フォーラムを開催
*来週は政策金利決定50%で据え置きか
*円買い介入でもトルコリラ円が底堅い
*株価は世界で断トツに強い
*約1年ぶりにリラ円は雲の上に
*シムシェキ財務相=経済は正しい軌道上にあり
*貿易・経常赤字は改善せず
*S&P、フィッチは格上げ
*政府は2026年にインフレが一桁となると主張
*預金の4割が外貨預金であることもリラ安要因

(10年ぶりに円に勝つか)
 リラ円は9年連続で年足が陰線だ。ただ今年はここまでトルコが11位、円が最下位と大逆転に向っている。リラ円は年初来1.68%高。

トルコ株価指数は(イスタンブール100)は今年も強く、年初来34.61%高と独走状態。10年国債利回りは27.515%

(トルコ中銀、インフレ予想引き上げ)
 トルコ中銀は、四半期インフレ報告を公表し、2024年末の消費者物価指数(CPI)上昇率の中間値の予想を前回の36%から38%に引き上げた。
 カラハン中銀総裁は金融引き締めスタンスを維持し、インフレの長期的な悪化を防ぐと表明。インフレ率は今月ピークに達し、その後ディスインフレ傾向が定着するとの見通しを示した。
 4月のCPI上昇率は前年同月比69.8%だった。
 中銀は25年末のCPI上昇率予測を14%で据え置いた。26年末の予測は9%。
 中銀は、インフレが大幅に悪化した場合は金融政策をさらに引き締めると改めて表明。来週は政策金利は50%で据え置かれる予想だ

(シムシェキ財務大臣、外貨準備増加について)
 中銀の外国為替ポジションは改善しており、スワップを除いた純準備金は4月初めから267億ドル増加した。
 プログラムは機能しており、リバランスにより経常赤字は減少し、マクロ金融の安定は強化され、信頼感が高まっている。
外部資金需要の減少と海外資源流入の加速により、外貨準備の増加傾向は続くだろう。

(信用改善、CDSがパンデミック前の低水準に低下)
 トルコの5年物CDS(社債保有者向け保険)は先週276bpに低下し、2020年2月以来の低水準となった。
 トルコ政府がオフショア通貨スワップの制限緩和に向けた措置を講じているとの報道が下落を牽引したと指摘している。
 
CDSの下落はトルコの信用格付けと見通しの引き上げを伴い、アナリストらはこれが経済に対する投資家の信頼感の高まりを裏付けていると述べている。

S&Pは、トルコの長期ソブリン格付けを「B」から「B+」に一段階引き上げ、見通しをポジティブに維持した。

 フィッチは信用格付けを「B」から「B+」に引き上げ、見通しを安定的からポジティブに転換した。これは、ムーディーが同国の「B3」格付けを確認しながら、同国の見通しを前向きから安定的へと格上げした2カ月後のことだった。

(最近の指標)
・3月鉱工業生産 前年比4.3%増(前回11.2%、予想3.4%増)
・3月失業率 8.6%(同8.7%、9.0%)
・3月経常収支 45.44億ドルの赤字(同36.44億ドルの赤字、44億ドルの赤字)

テクニカル分析(トルコリラ/円)

円買い介入で下落も急回復

 日足、円買い介入では2σ上限から一時雲の下に沈み4.661をつける。ただ介入の高値4.897との半値の4.779を上抜く強さあり。
5月9日-10日の上昇ラインがサポート。4月30日-5月13日の下降ラインが上値抵抗。5日線、20日線上向き。
 週足、ボリバン2σ下限で下げ止まり中位を上抜。4月29日週-5月6日週の上昇ラインがサポート。2月12日週-4月29日週の下降ラインが上値抵抗。5週線、20週線上向く。
 月足、2σ下限近辺で推移。3月-4月の上昇ラインがサポート。12月-4月の下降ラインが上値抵抗。
年足、9年連続陰線。その間52円から4円台へ沈む。円との熾烈な最下位争いから抜け出し12通貨中11位。




メルハバ

貿易風=Trade Windsフォーラムが今週イスタンブールで開幕

 トルコと米国が二国間貿易を1000億ドルに拡大しようとしている。
 今年のTrade Windsは、イスタンブールで5月13日から15日までの3日間のビジネスフォーラムを中心に開催される。Trade Winds は、米国政府主導の最大の貿易ミッションおよびビジネス開発フォーラム。
 米国とトルコの企業向けの投資やパートナーシップの機会を探るための本会議やネットワーキングイベントも予定されているという。
「貿易は今後も両国の良好な関係の基盤であり、トルコと米国の双方に雇用と繁栄を創出する。今週、何百もの米国企業がTrade Windsに参加していることは、彼らがトルコとの経済関係の将来について我々と楽観的な見方を共有している証拠だ」とフレーク在トルコ米国大使は述べた。


情報提供元:FX湘南投資グループ
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