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大口投資家の動向は?「円ネットショート大幅減少 円買い介入騒動で」【最新IMMポジション】2024/5/13

シカゴIMM通貨先物ポジションの推移から為替市場の全体的な状況と投資マインドを読み解きます。

執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部 中村勉

目次

▼IMMポジション ドル/円
円ネットショート大幅に減少

▼IMMポジション ユーロ/ドル
ユーロネットロングに転じる

ドル/円

IMMポジション ドル/円

ポイント

【円ネットショート大幅に減少】
5月7日時点で円のポジションは、ドルに対して約13.5万枚の売り越し(ネットショート)。
ショートが大幅に取り崩されたことから、ネットショートは前週から約3.3万枚減少した。
期間中のドル/円相場は、政府・日銀による円買い介入と見られる動きや、米4月雇用統計の冴えない結果などを受けて、一時151.85円前後まで急速に円高が進んだ。
こうした中、投機筋は円売りポジションの一部を手仕舞ったと見られる。

ユーロ/ドル

IMMポジション ユーロ/ドル

ポイント

【ユーロネットロングに転じる】
5月7日時点でユーロのポジションは、ドルに対して約0.5万枚の買い越し(ネットロング)。
ショートが取り崩されたことで、3週間ぶりにネットロングに転じた。
期間中のユーロ/ドルは、米4月雇用統計の冴えない結果などもあり、一時1.080ドル台まで上昇した。
市場は欧州中銀(ECB)が次回会合(6月)にも利下げを開始するとの見方を完全に織り込んだ。その上、足元でユーロ圏の景況感に改善が見られることから、投機筋のユーロ先安観が後退したようだ。


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IMMポジション


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nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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