「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識
①週足:155円がターゲット・・・2022年から上値抵抗と意識されていた151.90-152.00円を突破すると一気に153円台後半まで上値を切り上げています。目先のターゲットはN計算値で算出した目標値155円台となるでしょう。また、これまで上値抵抗とされた151.90-152.00円付近は今後、下値支持として意識されそうです。同水準まで下落した場合は買い場となる可能性があるため注目です。仮に下抜けた場合でも13週線が位置する150円台前半では底堅く推移する可能性があります。
ドル/円 週足チャート
今日のトレードシナリオ:買い目線
②相場展開の予想・・・3月下旬から続いた151円台のレンジ、そして2022年から意識された上値抵抗151.90-152.00円と長らく意識された水準を上抜けたことで上昇の勢いが強まっています。このような相場状況で買われすぎを意識した逆張り(売り)はなるべく避けたほうが良いでしょう。トレンドに逆らわず買い場を探していきましょう。
③トレードタイミング・・・60分足を見た際の押し目買いポイントは、152.80-153.30円の水準になりそうです。値動きが大きくなりやすい状況のため幅広く見ていますが、同水準で反発して153.30円を上抜けたところで買う判断をしても遅くはないかもしれません。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
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今週の注目経済指標・イベント
10日の米3月消費者物価指数(CPI)の結果を受けて米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ開始時期は早くても7月になると見られています。利下げ開始時期を巡り15日の米3月小売売上高や16日の米3月鉱工業生産などの結果が注目されそうです。
また、中東情勢についても目を向けておく必要があります。先週末にイランがイスラエルへ報復攻撃を実施しました。これに対してイスラエル側が新たな動きを見せなければ中東リスクは後退する可能性があります。そうした中で、ドル/円が154円・155円と高値を更新するようだと日本政府・日銀による円買い介入へ警戒がさらに高まるため引き続き注意が必要です。
■注目イベント
4/15☆米3月小売売上高
4/15◎デイリー米サンフランシスコ連銀総裁講演
4/16◎米3月住宅着工件数
4/16☆米3月鉱工業生産
4/16◎ジェファーソンFRB副議長講演
4/16◎IMF世界経済見通し
4/17◎米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4/17◎メスター米クリーブランド連銀総裁講演
4/17◎ボウマンFRB理事講演
4/17◎G20財務相・中央銀行総裁会議(17日~18日)
4/18◎野口日銀審議委員講演
4/18☆米新規失業保険申請件数
4/18◎ボウマンFRB理事講演
4/18◎ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁講演
4/18◎ボスティック米アトランタ連銀総裁講演
4/19☆日本3月消費者物価指数
4/19☆植田日銀総裁講演
☆特に重要 ◎重要
『20時からFXライブ配信(19:30~宇栄原塾)』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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