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円安止まらずドル円153円台へ!「断固たる」発言、あと2~3円で介入あるか!?日米欧の金融政策が為替市場を大混乱へ 2024/4/12(金)志摩力男

配信期間が終了しました。
最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。

動画配信期間:2024/4/12~2024/4/26

外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。

時間がない方向け「ポイント要約」

・ドル円153円台に突入
・米利下げ時期遠のく
・ECBの声明文で6月の利下げを示唆
・ユーロドル下落加速の可能性
・日銀は7月に利上げに踏み切る可能性
・過去、ドル円が2~3円上昇した後に介入あったが…

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:30 相場振り返り 米CPI・PPIを点検
4:00 ECBを点検 6月利下げを示唆
5:12 ユーロドル見通し 下落の可能性
7:57 金(ゴールド)・原油とユーロドルの相関関係
9:08 ユーロ円見通し 下落の可能性
10:25 米利下げの行方 マーケットは年内2回を予想
11:32 欧州利下げ・日銀利上げの可能性
12:45 スイス円の動向 スイス高が正当化されない可能性
13:47 為替介入の行方
14:40 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

今週の最大のトピックはアメリカのCPIだった。予想を上回る数字が発表されたため、アメリカの金利が急上昇し、ドルも上昇した。その結果、ドル円は153円台に入っている。介入警戒感は強いものの、現時点では介入は行われていない。

CPIの内容を詳しく見ると、対前月比、対前年比ともに予想を0.1%上回る結果となった。インフレ率の高止まりを受け、市場は激しく反応した。2%のインフレ率目標からはほど遠い状況だ。

内訳を見ても、顕著な上昇要因は見当たらない。住宅関連費用は前月と変わらず、自動車修理費や保険料、医療費などが若干上昇した程度だ。ただし、原因が特定できないCPIの高止まりこそが重要だとの見方もある。PPIは予想を若干下回り、ドルは一時下落した。

ECBの声明文がより大きなインパクトを与えた。6月の利下げを示唆する内容だったためだ。ラガルド総裁の会見はややタカ派寄りだったが、利下げはほぼ確実視されている。

ユーロドルは下落圧力を受けているが、売られ過ぎの反動もあり、下げ渋っている。テクニカル的には、1.0695を割り込めば下落が加速する可能性がある。また、原油やゴールドは堅調で、ユーロドルとの逆相関が見られる。

ユーロ円は、リーマンショック以降の高値圏にあるが、上昇モメンタムは鈍化している。日欧の金融政策の方向性の違いから、ユーロ円は調整局面に入る可能性がある。スイスフランも同様だ。

日銀は7月に利上げに踏み切るとの見方が強まっている。一方、日米首脳会談の最中は介入を控えたとみられるが、円安阻止に向けた断固たる措置は取られるだろう。過去の経験則からすると、ドル円が2~3円上昇した後に介入があった。

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志摩力男氏96_130.jpg 志摩力男 氏
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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