今晩は米3月生産者物価指数(PPI)や要人発言に注目。
昨日は米3月消費者物価指数(CPI)が予想を上回る伸びとなったことで利下げ先送り見通しが強まり、主要3指数がそろって下落した。ダウ平均は一時600ドル安近くまで下落し、422.16ドル安(-1.09%)と3日続落して終了。S&P500は0.95%安と反落し、ナスダック総合は0.84%安と4日ぶりに反落した。CPIの発表を受けて6月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ見通しは大きく後退。年内の利下げ回数予想はこれまでの3回から2回となり、CMEのフェド・ウォッチでは年内の政策金利据え置き確率が12%に上昇した。
今晩は金融政策の見通しを巡り米3月PPIや米連邦準備理事会(FRB)高官発言に注目する展開か。3月PPIは前年比+2.3%と2月分の+1.6%から上昇が見込まれ、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPPIも前年比+2.3%と2月分の+2.0%から伸びの加速が予想されている。昨日の3月CPIに続いてPPIも強い結果となれば、利下げ先送り見通しが一段と強まることが警戒される。また、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁などのFRB高官発言も多数予定されており、金融政策や物価を巡る要人発言にも要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは3月PPIのほか、新規失業保険申請件数、米30年債入札など。要人発言はウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁など。企業決算は寄り前にカーマックス、コンステレーション・ブランズ、ファスナルが発表予定。
(執筆:4月11日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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