ドル/円、152円台への上伸を窺う展開…円買い介入への警戒から神経質な値動きも
東京市場のドル/円は、小じっかりの展開。前週末NY市場でのドル買い・円売りの流れを引き継ぐと午後には151.80円台まで強含みました。
欧州市場に入ると、米長期金利が一段と上昇したことでドル買いが強まると151.90円台へ上値を切り上げています。本邦当局による円買い介入への警戒などから神経質とも見て取れる値動きになっていますが、底堅く上値を試す展開が続いています。
今夜は注目イベントが予定されていないほか市場の関心は10日の米3月消費者物価指数(CPI)に向かっています。そうしたことから、151円台後半を中心としたレンジ推移が想定されます。なお、仮に152円を突破することになれば上昇の勢いが強まり153円をターゲットとした相場展開となる可能性があります。その値動きが「急速な円安」として日本政府・日銀による円買い介入が実施されることも考えられますので注意しましょう。
ドル/円をテクニカル分析で見ると、3本の移動平均線が強気のパーフェクトオーダーを示しており上昇基調は継続しています。また、RSIが上向きで上昇の勢いが強まりつつあることが分かります。足元では10日線を支持に151.90円台へ上昇しています。ただ、151.90-152.00円が上値抵抗となり伸び悩んでおりもみ合っています。すぐに反落していないことから152円を突破する可能性もある一方で年初来高値151.97円前後付近から下落することも考えられるため注意深く見ていきましょう。
ドル円 日足チャート
この後の経済イベント
4/8(月)
24:30 ブリーデンBOE副総裁講演
26:00 グールズビー米シカゴ連銀総裁講演
※☆は特に注目の材料
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宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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