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ドル円予想:日銀マイナス金利解除後も円高にはならない?対円の買いに活路を見出す 2024/3/18(月)井上義教

配信期間が終了しました。
最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。

動画配信期間:2024/03/18~2024/06/18

大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!

時間がない方向け「ポイント要約」

トレード戦略
・おそらくマイナス金利は解除される
・個人的に、円高にはもう動かないと思う
・円高に向かわないことを確認した後で、対円で買いに入る

目次

0:00 今回のダイジェスト
0:25 相場振り返り:日銀マイナス金利解除報道
1:54 ドル円・ユーロ円分析:V字型に戻す
2:38 ポンド円分析:長期線との距離が空いている
2:53 豪ドル円分析:売りか買いかと言えば買い
3:15 対ドル相場分析:陰線出現で下押しの状況
5:32 足元のトレード戦略:対円で買い
7:18 【PR】口座開設特別キャンペーン

相場振り返り:日銀マイナス金利解除報道(要約)

相場が動いていないわけではありませんが、何かうまくやられた感じがします。先々週は対円で下落方向に向かいましたが、ひょっとして円安のシナリオが途切れて円高方向へ向かうのかと思いました。先週は週初から跳ね返し、木金と陽線で戻り、ドル円は149円台で引けました。まあ、なんともいえない形でした。その間、様々な指標の発表もありましたが、最も大きかったのは、日銀のマイナス金利解除という、リークに近い動きでしょう。前回の件があったので、日銀はリークの手法を取らないのかと思いましたが、今回はリークしたということで、狡猾という言葉が適切かどうか分かりませんが、うまくやったという印象です。
おそらくマイナス金利が解除されるのだと思いますが、その時に円高に動くのかどうか。個人的には、もう動かないのではないかと感じています。そうすれば、対円は買いで入れるのではないかと考えています。もちろん、発表前に入るのは避けたほうがよく、円高に向かわないことを確認した後で、買いに入るのがよいでしょう。

ドル円・ユーロ円分析:V字型に戻す(要約)

先週の各通貨ペアのチャートはほぼ同じような絵面になっています。
ドル円はV字型に戻し、ユーロ円も同様の動きでした。

【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら

【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら

ただし、ユーロ円は中期の移動平均線に限りなく接近しているのがドル円と異なります。ドル円はまだ距離を残し、長期の移動平均線に一瞬差し掛かっていますが、ユーロ円は中期の移動平均線に接近している一方、下側は長期の移動平均線と距離があるため、個人的にはユーロ円の方が有望かもしれません。まあ、似たり寄ったりです。

 

ポンド円分析:長期線との距離が空いている(要約)

ポンド円も同様で、実体線が中期の移動平均線まで戻ってきましたが、長期の移動平均線との距離が空いているのがポンド円の大きな特徴です。

【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら

豪ドル円分析:売りか買いかと言えば買い(要約)

豪ドル円は他の通貨ペアと趣が異なりますが、いずれにしても実体線が中期と長期の移動平均線の間をうろうろしながら、微妙に下値を切り上げて、先週末は高い位置で引けました。

【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら

売りか買いかと言えば、買いかもしれないという印象があります。

 

対ドル相場分析:陰線出現で下押しの状況(要約)

一方、ユーロドルは、先週水曜日にユーロドルが高く引けたので買いかなと思いましたが、木曜日に陰線が出ました。

【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら

指標の発表もありましたが、金利が上がってもドルが買われない動きが続いたため、ドル売りでよいのかと思いましたが、陰線の出現で買い方からすると落胆ムードが大きいと感じます。金曜日も大きく戻らず小陽線で、短期の移動平均線が下向き、中期が上昇傾向、長期が横ばいという状況で、実体線と3本の移動平均線が狭まっていく可能性を示唆するチャートと見えてしまいます。

ポンドドルも同様で、後半に陰線が続き、長期の移動平均線が右上がりである点はユーロドルと異なりますが、短期の移動平均線が既に下向きで実体線の上値を抑える役割を果たしているため、買いにくいチャートです。

【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら

豪ドル米ドルも同様で、陰線が連続して下押しの状況です。豪ドル米ドルは長期の移動平均線の位置が実体線より上にあるのが異なりますが、中間の陽線の真ん中あたりまで戻ってきたため、ニュートラルなチャートという印象が否めません。

【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年3月17日 16:50頃

最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら

買いでも売りでもないでしょう。

最も失望感が大きかったのはユーロドルのチャートで、木曜日の陰線です。高い位置で引ければ上値追いの可能性もあったと思いますが、残念でした。これがおそらく現在の対ドルが各通貨ペアに対してバランスが取れているということなのでしょう。先週水曜日に高く引けたものの、長期の移動平均線とそれほど離れていないことを考えると、本格的な動きから遠いのかもしれません。

足元のトレード戦略:対円で買い(要約)

その中で、対円は日銀の動きに対する思惑で上げ下げがありますが、それだけでも2円も3円も動くことになるので、振られないよう付いていくしかありません。一旦売られて買い戻されましたが、マイナス金利解除となっても円高方向には向かわないのではないかと感じています。個人的には対円で買いの目で見たいと思っています。
様々なコメントを見ると、円高でも130円が限界だとか、インフレが収まるには110円まで行く必要があるといった、この値動きからすればピンと来ず、参考にならない発言があります。従って、目先の値動きをしっかり追いかける必要があると思います。
また介入の話が出るでしょうが、おそらく2月の戻り高値を超えない限り、そのような動きにはならないでしょう。円高に向かわないのであれば円安、という単純な発想でよいのかもしれません。対ドルの値動きでトレンドが描きにくいだけに、対円に活路を見出したいと思っています。

「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/03/18/095426

 
井上義教 氏
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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