「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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今日のドル円 テクニカル分析で環境認識
①週足:13週線が重要となる・・・先週のローソク足が大陰線となり146円台へ下落しました。ただ、38.2%押し水準で下げ渋りRSIが横ばいであることなどから上昇基調に変化はなさそうです。足元では13週線を挟んだ値動きとなっています。13週線を支持に反発するようだと148円台へ持ち直す可能性がある一方で、安値を更新する動きとなれば145円台への下落も考えられます。
ドル/円 週足チャート
今日のトレードシナリオ:戻り売り優勢か
②相場展開の予想・・・上昇基調が続いているものの、足元では上値の重い展開となっています。146円台での推移が定着しつつあるため急速な持ち直しの動きにならない限りは戻り売りが優勢になるかもしれません。ただ、146円台前半で底堅い可能性もあるため見極めが重要です。
③トレードタイミング・・・戻り売りポイントは。147.00-147.20円、147.50円程度の水準と見ます。なお、直近安値146.50円付近を下値支持に反発の可能性もあるため買い場となるか注目です。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
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今週の注目経済指標・イベント
20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での金利見通しで24年末時点の利下げ回数が従来の3回から修正されるとの見方が出ています。そうした中で、12日の米2月消費者物価指数(CPI)にいつも以上の注目が集まるでしょう。他方で、植田日銀総裁は金融政策正常化の開始について「春闘の動向に注目している」と説明しています。19日の日銀金融政策決定会合でマイナス金利が解除されるとの見方が広がる中で春闘の回答結果が円相場で材料視される可能性があります。
3/11◎日本10-12月期GDP・改定値
3/12☆米2月消費者物価指数
3/13◎春闘集中回答
3/14☆米2月生産者物価指数
3/14☆米2月小売売上高
3/14☆米新規失業保険申請件数
3/15◎春闘第1回回答集計結果公表
3/15◎米3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
3/15☆米2月鉱工業生産
3/15◎米3月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値
☆特に重要 ◎重要
『20時からFXライブ配信(19:40~宇栄原塾)』
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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