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英長期金利の低下にもかかわらず、昨日のポンドドルはロンドン午後に1.26ドル後半から1.2730ドル台まで上昇している。弱い米経済指標により反応した形だった。ただニューヨーク午後から上昇は一服しており、足もとでは英予算案待ちという様相だ。
先週末の報道でハント財務相は、景気見通しの悪化を理由に大型減税に慎重な姿勢を示した。年内実施が見込まれる総選挙を前にし、与党・保守党の議員から「低調な支持率を押し上げるために減税措置が必要」との声が広がっており、それに対して財務相がけん制したもよう。財政健全化と支持率確保の必要性に挟まれたスナク現内閣が、どのような決断をするかが注視される。
ユーロドルは結果的に90日移動平均線の上では伸び悩み、200日移動平均線の下では下げ渋るという状況が続いている。本日は90日線が1.0862ドル、200日線が1.0832ドルに位置しており、両線を意識しながらの値動きが続くだろう。明日にはECB理事会を控えているものの、NY前半に予定されている2月ADP全米雇用報告やパウエルFRB議長の議会証言でレンジを広げる場面があるかもしれない。
想定レンジ上限
・ポンドドル、2月2日高値1.2772ドル
・ユーロドル、1月24日高値1.0932ドル
想定レンジ下限
・ポンドドル、1日安値1.2600ドル
・ユーロドル、2月19・20日安値1.0762ドル
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ