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最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/03/04~2024/06/04
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
時間がない方向け「ポイント要約」
目次
0:00 今回のダイジェスト
0:21 相場振り返り:円安期待は残っているか
1:05 日銀マイナス金利解除の可能性
2:20 ドル円分析:決定打に欠ける
2:57 ユーロ円分析:ドル円よりは買い進むチャンスあり
3:46 ポンド円分析:戻りはユーロ円の方が若干上
4:20 豪ドル円分析:異質な動きで買いにくい
5:03 対ドル相場分析:明確な方向感に欠ける
6:25 足元のトレード戦略
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相場振り返り:円安期待は残っているか(要約)
今に始まったことではないのですが、なかなかやりにくいと言いますか、ちょっとしんどい感じですね。ドル円の日足チャートを見ると、先週水曜日までは小動き、そして木曜日に日銀審議委員が発言あり一気に下押しして戻す、金曜日は高いところあったんですけど米指標を受けて売られて中途半端な形に。そんな感じですね。
まだ円安方向への期待というのは残っているように個人的には感じています。
日銀マイナス金利解除の可能性(要約)
そして、日銀のマイナス金利の解除ですが、3月にもやるんじゃないかなという風に思いすが、それにもまして日銀審議委員の発言で円高に行って戻すっていうのが何度か続いてるという状況です。これですね、少しずつマーケットが織り込み始めてるような気がしてるんです。
もう随分前の話ですが、昭和天皇が亡くなられた時に宮内庁が毎日の輸血量というのを発表していまして、その輸血の量が少ない、多いで相場が大きく動いていたんですけど、最後お亡くなりになられた時は相場全く動かなかったっていうことがありました。
今マイナス金利の解除も、何か発言があると円高に行ってっていうのを繰り返していますが、徐々に円高に向かう幅というのは少なくなってきてるような印象も受けますので、今はそういう時期なのかなという気がします。ただ、発言が出たぐらいで大きく動かれてしまうとなかなかポジション取りにくいなっていうのもあります。そして、今週また指標の発表もありますし、週末には米雇用時計の発表も控えていますし、ECBもあるってことで、経済指標の合間を縫ってリスクテイクできそうなタイミングがあれば取っていくという感じのやり方しかないのかなという気がします。
ドル円分析:決定打に欠ける(要約)
ドル円チャートを見ても、2月13日に大きな陽線が出て高く引けたところから胴体部分を超える足型ってまだ出ていないんですね。
【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら
明確な方向感という意味では決定打に欠けるとしか言いようがないと思います。木曜日陰線ですけど下ヒゲ伴っているし、上行けば強いのかと思いましたけど金曜日に150.70円台まで高いところもありましたが続かないっていう感じですので、やりようがないかなっていう気がしますね。
ユーロ円分析:ドル円よりは買い進むチャンスあり(要約)
ユーロ円は基本的にドル円と同じようなチャートの形状になっていますが、違うのは金曜日の陽線の戻りが大きいことです。木曜日の実体線の胴体部分の半分以上戻しています。下も中期の移動平均線にかからず木曜日に戻しています。
【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら
これを見るだけでもドル円よりはユーロ円の方が、もし上へ行くのであれば買い進むチャンスとしては大きいのかなっていう気がします。
例えば月曜日に先週木曜日の高値を超えてくるなどがあると、先々週の高値奪還というのが視野に入ってくると思います。そうなってくれば、買いで入れるのかなっていう気がしています。
ポンド円分析:戻りはユーロ円の方が若干上(要約)
ポンド円もユーロ円と基本的に同じような戻りを演じているんですが、違うのは中期の移動平均線に引っかかっているというのと、実体線の戻りが木曜日の胴体部分のちょうど半分ぐらいということで、戻りという意味で言えばユーロ円の方が若干上かなという印象です。
【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら
MACDも結構明確にデッドクロスしていますが、ユーロ円はそれほどでもないという違いがありますので、買われたところを買うのであればユーロ円の方がいいのかなっていう感じがします。
豪ドル円分析:異質な動きで買いにくい(要約)
異質な動きを見せているのが豪ドル円で、水曜日の時点でチャートが崩れちゃってるんですよね。
【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら
ちょっと買いにくいなっていう感じです。勇気を持って水曜日に早めに売れた人は水木の下げが取れてる感じはしますが、金曜日まで持ち越してしまうとあんまり儲かってないかというような感じ。トレードチャンスとしてはありましたが、うまく売りで取れた人っていうのがどれぐらいいるのかと、そんな感じですね。高値から結構売られて、金曜日に戻すのは戻しましたが、ちょっと買いにくい印象は否めないなっていう風に思っております。
対ドル相場分析:明確な方向感に欠ける(要約)
ユーロドルですが、上は長期の移動平均線に通せん坊されるような感じですし、下は下で下ヒゲを引いて、どうなるんだろうという風に思ってたんですが、木曜日陰線で下値安く引けて、下かと思ったら金曜日陽線で戻しましたと。
【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら
大した値幅ではないんですけど、上と見せかけて下、下と見せかけて下ではないっていう感じの動きになっています。ただ、煮詰まり感が出てきている感じはします。MACDも0ライン近辺まで戻してきていますので、ほぼニュートラルということであれば、戻してきたということを評価して、例えば先週の終値ベースの高値、月曜日に形成している1.085ドル前後ですかね、ここを超えて引けるようであれば若干ですけど打診買いの余地はあるのかなっていう気はしています。
ただ、ポンドドルを見ると、うーん…っていう感じです。
【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら
豪ドル米ドルを見てもうーん…っていう感じです。
【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年3月3日 17:45頃
最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら
ということで、明確な方向感という点では欠けるなという感じです。
足元のトレード戦略(要約)
対円は買いのような気がするんですけど、ちょっとした発言で円高の方に行ってしまう、その時の損の方が期待される上値余地よりも大きい相場がずっと続いているんですよね。ということで、ジャブを出し続ける、経済指標の合間を縫ってトレードをするっていうような感じにならざるを得ないのかなという風に今のところは思っています。ストラテジーとしては、条件付きで高く引ければユーロドルの買いかなとチャート的には思っています。
「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/03/04/084911
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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