執筆日時:2024年2月5日13時20分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※チャート:ドル/円-15分足 外為どっとコム「ネオチャート」
米ドル急騰、好調な雇用データ受け3月利下げ期待後退
2月2日、米労働省が発表した1月の非農業部門雇用者数(NFP)は35.3万人増と、市場予想(18.0万人)を上回ったほか、失業率は3.7%と市場予想3.8%よりも好調でした。また、時間給も12月の0.4%から0.6%へ伸びが加速し、米国の雇用市場が年末から年始にかけて拡大した様子が窺えました。分野別では、ヘルスケアや小売業が好調だったほか、22カ月ぶりに派遣サービスが増加に転じました。「CMEのFedWatch ツール」では、結果を受けて3月の米利下げ確率は15%程度まで後退しています。
146.60円台だった米ドル/円は結果公表直後に147円半ばまで急騰。その後も騰勢を維持して148.581円まで上値を広げました。また、米長期金利は一時4.05%台まで上伸したほか、売りが先行した米株も後半は成長への期待感から買い戻され、ダウ平均株価は前日比134.58ドル高の38654.42ドルで越週しました。
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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)
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