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豪ドル/円 今日の見通し「米PCEデフレーターが豪ドルの値動きを左右する」2024/1/26

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続伸。前日に米エネルギー情報局(EIA)が公表した週報で、原油在庫が大幅に取り崩されていたことや、中国の景気回復期待が高まったことなどが材料視された。また英米がフーシ派幹部に制裁を科す見通しとの報道も買い材料となった。終値は前日比+2.27ドルの1バレル=77.41ドル(1月25日)。

・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

米PCEデフレーターが豪ドルの値動きを左右する

本日は豪州にて主要な経済指標の発表はない。そのため、豪ドル相場は日本や中国、米国の株価指数動向を眺めながらの値動きとなる。
NY時間には米12月個人消費支出物価指数(PCEデフレーター)が発表される。米連邦準備制度理事会(FRB)が重視するインフレ指標だ。市場予想は前年比+2.6%で前月から横ばいとなっている。一方、食品とエネルギーを除いたPCEコア・デフレーターの市場予想は+3.0%で前月の+3.2%から低下している。FRBが昨年12月の連邦公開市場委員会(FOMC)の際に公表した経済予測では23年末のPCE、PCEコアはそれぞれ2.8%、3.2%となっている。市場予想を下回る結果となれば、FRBの早期利下げ観測が高まる可能性がある。早期利下げ観測が高まることで米長期金利が低下し、米株価指数は上昇することになろう。そうなれば、資源国通貨の豪ドルには買い圧力がかかってきそうだ。ただ、この際に米ドル/円が大きく下落した場合は豪ドル/円の上値は限定的となるだろう。

この先の個別相場変動

■米12月PCEデフレーターが市場予想を大幅に下回る
⇒FRBの予測を大きく下回ることになる
⇒FRBの利下げが早まるとの期待が強まる
⇒米長期金利が低下する
⇒米株価指数が上昇する
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

日中米株価動向
米12月PCEデフレーター

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは雨。6時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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