オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は反落。OPECプラス以外の産油国による原油生産量が増加していることが売り材料となった。終値は前日比-0.39ドルの1バレル=74.37ドル(1月23日)。
・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。
・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。
・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
今日のメインシナリオは
資源国通貨の豪ドルは欧米の景況感を注視
昨日、「中国当局が低迷する同国の株式市場を下支えする策を検討し、今週にも発表する」という一部報道があった。この報道を受けて、中国の株価指数が大幅に反発。中国と交易関係の強い豪ドルもこの動きに連れて買われた。本日も、中国当局による景気支援策の続報には注意したい。
他方で、本日は欧州や英国、米国の1月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表される。製造業の景況感は各国(地域)ともに低迷しており、製造業PMIは好不況の境目とされる50.0を下回った状態だ。市場予想や前月を上回る結果となれば、「改善」と受け止めることができる。そうなれば資源国通貨である豪ドルにとって支援材料となりそうだ。
この先の個別相場変動
■欧英米の製造業PMIが改善を示す
⇒資源需要の増加が見込まれる
⇒豪州は資源輸出の多い資源国通貨
⇒豪ドル/円は買われる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
中国株価動向
欧英米 1月サービス業PMI
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。5時に豪ドル/米ドルのストキャスティクスで買いシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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