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豪ドル/円 今日の見通し「中国当局の動きに警戒 豪ドル/円は日銀会合次第では大きく反発?」2024/1/23

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は反発。中東情勢の緊迫化を背景にした原油買いは続いているほか、米国を寒波が襲っており原油の生産量が減少していることなどが買い材料となった。終値は前日比+1.78ドルの1バレル=75.19ドル(1月22日)。

・1月18日発表の豪12月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.50万人増)を大幅に下回る6.51万人の減少だった。失業率は3.9%で横ばい、労働参加率は66.8%へ低下した。

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

中国人民銀は利下げ?史上最高値を更新したNYダウ平均株価に注目!

市場は、低迷する中国経済を支えるために中国当局による新たな景気支援策を期待している。しかし、昨日中国人民銀行(PBOC)が発表したローンプライムレート(LPR)は据え置きだった。これが市場の失望を誘い、昨日は中国の株価指数が大幅下落し、同国と交易関係の強い豪ドルの下落要因となった。そういった中で、昨日は「中国の主要国有銀行が米ドル売り・人民元買いを積極的に行ったようだ」との報道があった。(中国)国内株安が人民元安に繋がり、人民元安が国内株安を助長するといった負の連鎖を警戒しているようだ。本日は中国当局の動向に注意しておきたい。
他方で、本日は日銀金融政策決定会合が開催される。市場は日銀が今会合でマイナス金利政策の修正などは行わないことをほぼ確実視している。そのため、注目は今後の政策修正に向けた地慣らしがあるかどうかだろう。日銀が将来の政策修正に向けたヒントを一切出さなかった場合には円売りが強まる可能性があるため、注目しておきたい。

この先の個別相場変動

■日銀の金融政策に対するスタンスが変わっていないと示す
⇒3月のマイナス金利政策修正の可能性が低下する
⇒円が全面的に売られる
⇒豪ドル/円は買われる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

中国株価動向
日銀金融政策決定会合

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に太陽が覗き、豪ドル/米ドルは曇り。6時に豪ドル/円のRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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