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最新動画は【明快!テクニカルレビュー】で公開しています。
動画配信期間:2024/01/15~2024/04/15
大手銀行で為替・債券・スワップ市場のチーフディーラーとして活躍した経験を持つ百戦錬磨のプロトレーダー、井上義教氏が、毎週掲載される「FX ウィークリーテクニカルレポート」のレビューを明快に解説いたします!
目次
0:00 相場振り返り:ドル円は積極的には買いにくい状況
1:10 ユーロ円分析:買うなら下げ止まり確認後
2:06 ポンド円分析:下押しで戻すなら買いもあり
2:30 豪ドル円分析:ボラティリティに欠ける
3:16 ユーロドル分析:拮抗してニュートラル
3:52 ポンドドル分析:ユーロドルよりは買いやすい
4:17 豪ドル米ドル分析:上下どっちに動くか様子見
4:59 トレード戦略:対円買いならポンド円 対ドルは様子見
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要約
相場振り返り:ドル円は積極的には買いにくい状況
ちょっと難しい感じがしますね。何が難しいかと言うと、まずユーロドルをご覧いただくと、上下の値幅が非常に乏しくて、ユーロとドルが拮抗している状況です。
【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら
そうなると頼みの綱は対円かということになるわけですが、例えばドル円は、先週水曜日に先々週の長い上ヒゲをトライして木曜日に上に突き抜けたんですけど、そこから続かず。非常に中途半端な形です。
【ドル/円(USD/JPY) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|日足」はこちら
買い戻し圧力があるようなないような、長期の移動平均線が右下がりで、抵抗感があるのは分かりますが、中期の移動平均線も上向き傾向に舵取りを変えてきていますし、挟まれて動きにくい感じ。MACDも0ライン近辺ということで、非常にニュートラルに近い状況だと思います。
ドル円がニュートラル、ユーロドルもニュートラルということで、どうしましょうかという感じの状況かなというのが正直なところですね。ただ、そのうち動き出すとは思いますが、どっちに動き出すかということを考えるにあたって、他の通貨ペアを見ていきましょう。
ユーロ円分析:買うなら下げ止まり確認後
ユーロ円はドル円より若干いい感じです。実体線が長期の移動平均線を超えてきているという事実はもちろんありますし、MACDも0ライン超えてきています。
【ユーロ/円(EUR/JPY) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ユーロ/円(EURJPY)|日足」はこちら
ドル円と比較するとユーロ円の方が買いやすいっちゃ買いやすいかなという気がします。ただ、水曜日に華々しく上げた割には木金と陰線で来ていますし、このままダラダラと下がるようであれば買いにくい感じがします。一点戻すようであれば、先週の戻り高値をもう1回トライという風なシナリオが見えてきます。買うなら買うで、下げ止まりを確認した後という感じのオペレーションを取りたいという風に思います。
ポンド円分析:下押しで戻すなら買いもあり
ポンド円も同様です。先週水曜日の時点で、長期の移動平均線から上に大きく乖離していますが、木金と若干下押ししています。
【ポンド/円(GBP/JPY) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ポンド/円(GBPJPY)|日足」はこちら
ダラダラ下がらずに、下押しで戻すようであれば、買いで入ってもいいのではないかなという風には思います。チャートの形状としては、ドル円よりもユーロ円、ユーロ円よりもポンド円の方が、若干ですが買いやすいという印象でしょうか。
豪ドル円分析:ボラティリティに欠ける
豪ドル円はボラティリティにかけると言いますか、これだけ大きな陽線が出て高く引けていますので、もうちょっと上あるかと思ったら木金と他の対円の通貨ペアと同じように失速という形になっています。
【豪ドル/円(AUD/JPY) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|豪ドル/円(AUDJPY)|日足」はこちら
売りではないんでしょうけど、買いで我慢するのもなと、そういう状況かもしれませんね。MACDは0ラインの少し上側で横ばいの動きを見せていて、上とも下とも突きかねないような動きという感じです。
対円で見ると、唯一買えそうなのがポンド円、続いてユーロ円。ドル円は、ちょっと積極的には買いにくいかなという状況ではないでしょうか。豪ドル円はボラティリティに欠けるという感じ。
ユーロドル分析:拮抗してニュートラル
ユーロドルは実体線が概ね中期の移動平均線の下側に位置。一方、長期の移動平均線が上昇傾向。MACDはデッドクロスから下落ということで、何ともという感じがします。
【ユーロ/ドル(EUR/USD) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ユーロ/ドル(EURUSD)|日足」はこちら
ちょっと長い目で見ればという条件付きですが、まだ長期の移動平均線が上昇傾向であるだけに、売り方よりも買い方に分があるような気はします。とはいえ、買いで唸りながらポジションを持ち越すかというほどのチャートでもなさそうな気がします。
ポンドドル分析:ユーロドルよりは買いやすい
ポンドドルは、ポンド円が若干しっかりしているということで、見た目がユーロドルと気持ち違うんですね。中期の移動平均線の上側での推移が圧倒的に時間が長いです。
【ポンド/ドル(GBP/USD) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|ポンド/ドル(GBPUSD)|日足」はこちら
売りか買いかと言われたら買いかな、ぐらいの感じですけれども、ユーロドルよりはポンドドルの方がまだ買いやすいチャートということが言えるのではないでしょうか。
豪ドル米ドル分析:上下どっちに動くか様子見
豪ドル米ドルも中期の移動平均線が上昇、長期も上昇、実体線が下押ししていますので短期が下落、デッドクロスを起こして中期の平線の下側で推移。先週は、買われれば戻され、下げれば戻すということで、胴体部分の大きさが非常に小さくなってるのがお分かりいただけると思います。
【豪ドル/米ドル(AUD/USD) 日足チャート】※2024年1月14日17:40頃
最新の為替チャート|豪ドル/米ドル(AUDUSD)|日足」はこちら
こういう時は、順張りで売られたら売り、買われたら買いみたいな感じで、条件反射的に入るとちょっと痛い目に合うような気がしますので、上下どっちに動くかよく様子を見ましょうということなんだろうなと思います。
トレード戦略:対円買いならポンド円 対ドルは様子見
全ての元凶と言いますか、ユーロドルが拮抗してるところに、ボラティリティ低下の要因が見出せるような気がします。個人的には、ヨーロッパの方が先に金利を下げるんじゃないかという風に思ってたんですが、意外にアメリカがハト派に転じたということもあって、その辺りでユーロとドルのバランスがうまく取れている状況なんだろうなと思います。
先週にCPIとか、その前に米雇用統計とか出ましたけれども、個人的にはアメリカのインフレがもう1回勢いを増すというよりは、金利低下の方に向かうんじゃないかなと思います。とはいえ、「ユーロとドルどっち?」ということになると、ユーロドルのチャートをしっかり見て、動きが教えてくれるんじゃないかなという風に考えた方がいいのではないかなと思います。
ということで、非常に取り組みにくいのですが、対円で買うならポンド円を中心に、対ドルは少し様子見が賢明かなといったところではないでしょうか。
「FX ウィークリーテクニカルレポート」
https://www.gaitame.com/media/entry/2024/01/15/085420
株式会社チャートリーディング 代表取締役 昭和39年東京都生まれ。 昭和63年大阪大学経済学部卒業、同年大和銀行入行、平成3年よりロンドンの証券現法にてディーリング業務に従事。 平成15年に退社するまで為替・債券・スワップ市場を歴任、チーフディーラーとしてチームを統括。 平成28年 株式会社チャートリーディング設立とともに代表取締役に就任。
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