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FX「先週は最強通貨、要因は、次の焦点はCPI」南アランド見通し

 

総括

FX「先週は最強通貨、要因は、次の焦点はCPI」南アランド見通し

「通貨10位、株価18位」
「予想レンジ 南アランド円7.5-8.0」

(ポイント)
*先週は最強通貨、年初来では10位
*製造業生産と製造業PMIが改善
*南アの問題点は4つ
*世銀の経済見通しは
*次の焦点は1月24日の12月消費者物価
*今年は大統領選挙の年
*ズマ元大統領がANCを離脱、総選挙は混迷
*資金の海外流出が進む
*中国と南アの関係は強化されている
*S&P格付け据え置き
*AGOA結論は
*選挙前で財政支出増加したいが、財政赤字も大きい
*グレイリストには2025年まで残る
*人口は増加、白人は減少

(年初来12通貨中10位へ浮上、要因は)
 先週に限って言えば南アランドは最強通貨となり年初来の順位を一つ上げて10位となった。株価指数は3.45%安で世界20指数のうち18位と弱い。

 ランド上昇の要因は、11月の製造業生産は前年同月比1.9%増加し、景気後退をかろうじて回避できたとの希望が出てきた。予想の1.5%成長を上回った。生産部門のデータはひどいものではなく、産業がGDP全体に若干のプラスの貢献をする可能性があることを示唆しており、2023年第4四半期に景気後退に陥る可能性は低くなっている。

また、12月のアブサ製造業PMIは50.9と、前月の48.2から上昇した。休暇シーズンに停電が減って企業が恩恵を受け、景況拡大・悪化の分かれ目となる50を上回った。
アブサは「より長期の業況見通しの楽観度が顕著に高まったのはある種の驚き。これは、鉄道や港湾問題が年央までに最悪期を脱するとともに、今冬の計画停電が昨冬ほどにはならないかもしれないとの一定の希望を示している可能性がある」と指摘した。

(世銀経済見通し)
 1月の世銀経済見通しでは、成長率見通しは23年が0.7%、24年が1.3%。新興国としてはもう少し高い成長率が求められるが、やはり停電が抑制している。インフレ見通しは2023年が5.8%、2024年が5.0%

(次の焦点は1月24日の12月消費者物価)
 次の焦点は1月24日の12月消費者物価。予想は前年比5.2%で11月の5.5%より低下する。タカ派の中銀も翌日の政策金利決定では現行の8.25%に据え置くと見られている。
 市場では2024年7月まで金利を据え置き、年内最後の2回の会合(9月と11月)で引き下げが行われると予想されている。利下げには4%台のインフレ定着が必要だ。

(南アの経済環境、問題点)
 国内および世界的な逆風が続く中、2024年の南アの経済環境は厳しいものになると予測している。
 懸念は、未解決のエネルギー危機、物流セクターのボトルネック、そして与党ANCが過半数を割り込みそうな総選挙。 財政状況の悪化も痛手となることが予想される。
 また2024 年の南アの経済見通しも、地政学的な展開と世界経済の動向によって形作られると予想される。

テクニカル分析(ランド/円)

ボリバン2σ上限から反落

 日足、ボリバン2σ上限から反落。雲の下。
1月9日-12日の上昇ラインがサポート。1月11日-12日の下降ラインが上値抵抗。5日線上向く、20日線上向き。
 週足、ボリバン下位で推移。雲の上に出る。1月2日週-8日週の上昇ラインがサポート。12月18日週-1月8日週の下降ラインが上値抵抗。5週線上向き、20週線下向き。
 月足、11月は長い上ヒゲで陰転。12月も陰線。6月-12月の上昇ラインがサポート。11月-12月の下降ラインが上値抵抗だが上抜いている。5か月線、20か月線上向き。
年足、2023は円とデッドヒートを繰り返しほぼ同位の10位。21年-23年の上昇ラインがサポート。08年-22年の下降ラインが上値抵抗。




喜望峰

南アの治安

1、 1月11日(木)午後1時頃、邦人が配車サービスであるBoltを利用し、車両の後部座席に座り、プレトリア市街地において信号待ちをしていたところ、開けていた車窓から手を入れられ、膝の上に置いていたかばんをひったくられる窃盗事件が発生しました。なお、同人に身体的被害はありませんでした。

2、 つきましては、以下の点に留意して安全対策を講じるようにしてください。
(1)車両に乗る際は、必ずドアロックをし、窓ガラスは決して開けない。
(2)車外から見えるところに物は置かず、トランクやラゲッジスペースに収納する。
(3)被害に遭った場合は抵抗しない(抵抗すると相手が所持している武器を使用するおそれがある)。

(以上、南アフリカ日本国大使館)


情報提供元:FX湘南投資グループ
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