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豪ドル/円 今日の見通し「中国人民銀は利下げ予想…金利据え置きなら豪ドルは売られる?」2024/1/15

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・NY原油先物市場は続伸。米・英軍などがイエメンの新イラン武装組織フーシ派を空爆したことで、中東情勢の緊張が高まったことが買い材料となった。終値は前日比+0.66ドルの1バレル=72.68ドル(1月12日)。

・1月10日に発表された豪11月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.3%となり豪州のインフレは前月(+4.9%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。

・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。

・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。

今日のメインシナリオは

中国人民銀は利下げ予想…金利据え置きなら豪ドルは売られる?

本日は中国の1年物、中期貸出制度(MLF)金利と市場供給額が公表される。中国では消費者物価指数(CPI)が3カ月連続で前年比マイナスに落ち込むなど、景気減速懸念が高まっている。そのため、市場では「中国人民銀行(PBOC)が景気支援のためにMLF金利を引き下げる」との見方が強まっている。市場の期待に反して利下げなどの支援策が公表されなければ、高まった期待に対する失望や、中国経済のへの懸念により、同国と交易関係の強い豪ドルには売り圧力がかかってきそうだ。
また、本日は米国がキング牧師の生誕記念日で祝日。米国の株式、債券市場は休場となっている。市場参加者の減少が見込まれるNY時間は方向感が出にくくなりそうだ。

この先の個別相場変動

■PBOCがMLF金利を据え置く
⇒市場はMLF金利の引き下げを織り込んでいる
⇒期待に背く据え置きとなり、中国経済の減速懸念が一層高まる
⇒豪ドルは中国と交易関係が強い
⇒豪ドルは売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

10:20 中国人民銀行 MLF金利

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは雨。13日の3時に豪ドル/米ドルの移動平均とMACDで売りシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

  • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
  • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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