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【見通し】週間為替展望(豪ドル/ZAR)-豪ドル、対円では買い入りやすい

◆豪ドル、対円では買いが入りやすいが対ドルでは伸び悩む可能性も
◆豪ドル、11月CPIは予想を下回る結果に
◆ZAR、SARB会合を翌週に控えて動きづらい展開

●予想レンジ
豪ドル円 95.00-100.00円
南ア・ランド円 7.50-8.00円

1月15日週の展望
 豪ドルは対円で底堅く推移しそうだ。米連邦準備理事会(FRB)当局者から市場の早期利下げ観測をけん制する発言が相次ぐなか、日銀の金融政策正常化の時期が後ずれするとの思惑もあり、年始からのドル円は総じて堅調に推移。ドル円の上昇にくわえ、足もとで進む株高の影響もあり、リスクに敏感な豪ドル円にも買いが入りやすい状態が続いている。ドル円や株価動向など外部要因次第という点には注意が必要だが、今後も下値の堅い動きが続くことになりそうだ。

 一方、対ドルでは伸び悩む展開が予想される。今週発表された11月消費者物価指数(CPI)は前年比4.3%となり、前月の4.9%から伸びが鈍化。市場予想の4.4%を下回った。豪金利の先安観を高める内容となり、今後対ドルで豪ドルの上値を重くする材料となるだろう。もっとも、CPIの内訳を見ると豪準備銀行(RBA)が注視している国内価格は依然として高止まり傾向にある。次回のRBA理事会(2月5-6日)までに、再び物価指標の発表(12月CPIと10-12月四半期CPI、いずれも31日)が予定されているため、その際にも改めて物価動向を確認しておきたい。

 なお、市場では現在、次回のRBA理事会で金利が据え置かれるとの見方が大勢を占めているようだ。そのほか、来週は16日に1月ウエストパック消費者信頼感指数、18日に12月雇用統計が公表予定であり、雇用統計の結果次第では相場が反応する可能性もあるだろう。

 隣国のニュージーランド(NZ)では来週に経済指標の発表などは予定されておらず、NZドル円は今週と同様にドル円など外部要因に振らされることになりそうだ。また、足もとのNZドルは対ドルでやや方向感を欠いた動きとなっているが、昨年末まで続いたNZドル買い・ドル売りの流れが一巡、もしくは反転したか慎重に確認しておきたい。

 南アフリカ・ランド(ZAR)は神経質な展開となりそうだ。今週は南アフリカから特段のイベント・経済指標の発表などはなく、ドル相場などにつれた動きとなった。来週も17日に11月小売売上高の発表がある程度で相場への影響も限られるだろう。
ただ、翌週には12月CPIなどの物価統計にくわえ、南アフリカ準備銀行(SARB)の金融政策決定会合などが控えている。重要なイベントを前に週後半にかけては徐々に持ち高を傾けにくくなりそうだ。

1月8日週の回顧
 豪ドルは対円などで下値の堅い動きとなった。週半ば以降は日経平均株価が連日でバブル後の最高値を更新する展開となったことを受け、クロス円には投資家のリスク志向改善を意識した買いが入った。リスクに敏感なオセアニア通貨もしっかりとなり、豪ドル円は昨年12月上旬以来の高値を更新した。

 ZARも対円では底堅く推移。全般に円売りが進んだ流れに沿って次第に下値を切り上げる展開となり、昨年12月下旬以来の水準まで買い戻しが入った。(了)

・提供 DZHフィナンシャルリサーチ