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ドル円 145円超えは難しい、再び利下げを織り込みに行く動きへ|まずは米雇用統計に注目【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2024/1/4

2024年は『主要国がいつ利下げをし始めるか』がテーマ、各国経済指標を注視【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2024/1/4

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」展望
・2024年のテーマは「主要国がいつ利下げをし始めるか」
 →これは「経済指標」次第、つまりインフレ率の動向次第
・今週は米雇用統計(1/5金)に注目
 →米利下げの可能性を探っていく
・全体的な方向は、米利下げ織り込み過ぎの修正中
・ドル円145円超えは難しい
 →落ち着いたところでもう一度下がり出すことをイメージ

 

目次

0:00 年始挨拶
0:15 2024年のテーマ
0:51 相場振り返り
1:47 足元のFXトレード戦略
4:06 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

年始挨拶

皆さん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
昨年はドルが下がったり上がったり繰り返される難しい相場でした。今年は簡単な相場になればいいんですが、そう簡単にはいかないのかなというふうに今は感じているところです。

2024年のテーマ

今年のテーマは何といっても、アメリカをはじめ主要国がいつ利下げをし始めるかということです。これはもう本当に「経済指標」次第。つまりインフレ率の動向次第です。今のところFOMCなどでも春先ぐらいから利下げをするのではないか、という見方が広がっていますけれども、その通りに行くかどうかはインフレ抑制がどれぐらいのペースで進むかにかかっていますので、その推移を見ながら時期について修正をしていくということになると思います。

相場振り返り

昨年の秋ぐらいからの動きで言うと、米長期金利の10年債が5%ぐらい上がってから急落しました。当然それに合わせてドルが弱くなっていくんですが、1.2%も長期金利が一気に下がるというのも、こちらもこちらでちょっとやり過ぎだったというところで、行き過ぎた長期金利の低下の戻しということを今やっているわけですね。その影響でドルが少し買われているということで、ドル円も143円台まで上がってきています。ユーロドルも1.11ドル台までいったんですが、今は1.09ドル台の前半。ドル安の修正というのが長期金利の動きと一緒に起きているということです。年初はどういう動きをするのかなと思いましたけど、昨年末の修正から入ってきたということです。

足元のFXトレード戦略

今週は米雇用統計が明日(1/5金)あるので、これが大きな注目です。失業率が予想:3.8%、非農業部門の就業者数が予想:前月比+17万人ぐらい。ここから米利下げの可能性について探っていくということになると思います。
全体的な方向としては、米利下げを織り込み過ぎてしまったところの修正が今起きています。この修正が終わると恐らく少し踊り場になった後、もう一度米利下げを織り込みに行く動きになる、というのが一番ありそうな流れだと思います。ドル円も上値が143円で終わるかもしれませんし、144円ぐらいまで行くかもしれませんが、145円を超えることはこの局面ではなかなか難しいんじゃないかなと思います。ある程度コレクションをして、落ち着いたところでもう一度下がり出すというようなことをイメージしておきたいと思います。
ただし、先ほどから申し上げている通り「経済指標次第」です。まずは米雇用統計があり、来週11日には米消費者物価指数もあります。ヨーロッパの数字も出てきますので、その辺を見ながらシナリオを少しバージョンアップしていくっていう作業が必要かなと思っているところです。
年初っていうのはどちらかというと、トレンドをつくりに行くことを欧米のヘッジファンドがやりたがるんですが、今年はどちらかというとコレクションがスタートに来てしまったということで、これは先行きの難しさを暗示してるんじゃないかなと思って少し心配をしているところです。間違いなく利下げがいつになるかという議論にこれからなっていくのは確実だと思います。ただ、そう簡単に早期利下げに向かうかと言われると、現段階ではちょっと不透明だなという感じがします。
とりあえず経済指標を確認しながら、来週以降に今年の方向性をしっかりと見極めていくということをやってまいりたいと思います。
それでは2024年もどうぞ皆さんよろしくお願いします。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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