オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・NY原油先物市場は反落。米12月NY連銀製造業景気指数が大幅に悪化したことで、米経済減速懸念が原油需要の減退予測に繋がった。終値は前日比-0.15ドルの1バレル=71.43ドル(12月15日)。
・12月14日発表の豪11月雇用統計は、雇用者数が市場予想(1.15万人増)を大幅に上回る6.15万人の増加だった。失業率は3.9%へ上昇、労働参加率は67.2%へ上昇し過去最高を記録した。
・12月5日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利は4.35%で据え置きとなった。
・11月29日に発表された豪10月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+4.9%となり豪州のインフレは前月(+5.6%)から大幅に鈍化した。
10月25日に発表された豪4-6月期CPIは前年比+5.4%となり、前四半期(+6.0%)から鈍化した。
今日のメインシナリオは
日銀の政策修正への警戒感から豪ドル/円の上値は重い
本日は豪州や中国、米国にて主要な経済指標の発表は予定されていない。そのため、豪ドル相場は日経平均やNYダウ平均などの株価指数動向を睨みながらの動きとなりそうだ。
本日、明日と日銀金融政策決定会合が開催される。市場は今回の会合では金融政策が据え置かれると見込んでいるが、近い将来のマイナス金利解除を示唆する声明等が示される可能性を警戒している。そのため、豪ドル/円相場は円安に大きく傾きにくいのではないか。
この先の個別相場変動
■日米株価指数が上昇
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは買われる
⇒日銀金融政策決定会合を明日に控える
⇒日銀が近い将来の政策修正を示唆することを市場は警戒している
⇒豪ドル/円の上値は限定的
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
日米株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は曇り空に雨がぱらつき、豪ドル/米ドルは晴れ。16日の5時に豪ドル/米ドルの移動平均で売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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