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米雇用統計の注目度高まる!強い数字が出ればかなりのドル買い?ドル円は145~146円台が底に【マット今井 実践FXトレードのつぼ】2023/12/7

一連のポジション調整が終わるまでは、少し円高気味が続くか【マット今井 実践トレードのつぼ】

収録日:2023/12/7

元邦銀ディーラーの今井雅人氏が現状の世界経済を詳細に分析し、今後の為替相場動向まで踏み込み見通しを示します。

時間がない方向け「ポイント要約」展望
・12月の相場はポジション調整が起きやすい
 →一連のポジション調整が終わるまでは、少し円高気味が続くか
・明日(12月8日金曜日)の米雇用統計はこれまでより注目度が高い可能性
 →強い数字でドル買い、弱ければ売られる単純な反応を予想
・ドル円は146円台、場合によっては145円台が底になる
・メキシコペソ円は8.4円~8.6円ぐらいのレンジに入ってくる
・今はチョッピー(※値動きが安定せず、上下に激しく動くこと)なマーケット
 →上がり切ったところを売る、下がり切ったところを買う、それをできるだけ心がけてやる

 

目次

0:00 相場ふり返り
1:07 相場がフラフラとしている背景
2:12 米雇用統計の注目点
2:50 ドル円見通し
2:50 メキシコペソ円見通し
3:46 足元のトレード戦略
4:45 【PR】口座開設特別キャンペーン

要約

相場ふり返り

12月の相場はクリスマス休暇に向けて、もう一度勝負を仕掛けるか、あるいはポジションを解消していくか。これまで1年間で積み上がってきたポジション整理が起きやすいです。どちらかがよく起きるんですが、今は後者の方が起きているということです。
きっかけは、アメリカの利下げ観測というところから始まっていますが、全体的に色んなものを一回手仕舞おうという動きになっています。特にドル円のロング、それからユーロドルのロング、これが非常に溜まっているということで、ユーロ円が結果的に下がってきている。ユーロドルも下がってきています。これは全てポジション調整です。
材料としてECBの利下げ観測が出てきているということもあるんですが、どちらかと言うと、短期スペックの人たちが「積み上がっているポジションは切らせに行く」という仕掛けをしているという動きがあります。

相場がフラフラとしている背景

マーケットがフラフラしているのは、こうした短期スペックの人たちが上がったところをガツンと売って、また下がったところをガバッと買い戻して、右往左往している人たちの動きを見ながら、カウンターで仕掛けてくるということが起きているということ。また、12月に入ってマーケットの取引量が縮小しているので、それだけマーケットは動きやすくなっている。そこで、短期スペックがポジション調整を誘いながら、売り買いを繰り返しているということが今のマーケットをフラフラさせている要因です。
この一連のポジション調整が終わるまでは、少し円高気味、特にクロス円での円高気味っていうのは続くかなと思います。ただ、ポジション調整の域を出ませんので、今のペースだと来週の中旬ぐらいまでには終わってしまうだろうなという感じです。

米雇用統計の注目点

明日(12月8日金曜日)、米雇用統計が発表になります。予想では失業率は先月と変わりません。非農業部門の就業者数は20万人ぐらいプラスということですので、それよりも強いか弱いかというところが注目です。利下げ観測もかなり出てきますから、雇用状況がどうかということはかなり皆さん注目しています。ある意味、これまでより注目度は高いかもしれません。強い数字が出れば、かなりドルは買われるでしょうし、弱ければ売られるという単純な反応をするんじゃないかと思います。

ドル円見通し

全体的に見ると、ポジション調整が全部終わるまでは振り回されながらも円高、そしてユーロ安という風に向かいやすいということになると思うので、それが出来ると底を打ってくるかなと思います。
ドル円はやっぱり146円台、場合によっては145円台が底になる。その程度かなと考えているところです。

メキシコペソ円見通し

メキシコペソ円は、一回ドーンと下がったんですけど、戻ってきました。このまま上がるって訳ではないでしょうが、8.4円前後が底になってくると思います。年末にかけて大きく上がっていくってことはないと思いますから、8.4円~8.6円ぐらいのレンジに入ってくるということなんじゃないかなと思います。

足元のトレード戦略

非常にやりにくいんですが、こういう時に気をつけなきゃいけないのは、本当に数時間ぐらいで買い上げて、「まだ上がるのかな?」と思うところをバシャンと上から叩いてきたり、売り込んで売り込んで売り込んでそこからワーっと買い戻す、ということがあります。最近よくあるのは欧州時間が始まる時間にクロス円を売って、暫くしてまた買われて、終わるとまたジリっとダレるみたいな動き。これが数時間単位で動いているということは、まさに短期の投機筋の人たちが振り回しているということですから、こういう動きに振り回されて上で買って、下で売って、また上で買って、下で売ってということにならないように注意が必要です。意外とそういうことで大きくロスを出してしまうことがあるので、こういうチョッピー(※値動きが安定せず、上下に激しく動くこと)なマーケットは、上がり切ったところを売るとか、下がり切ったところを買うとか、それをできるだけ心がけてやっていただきたいと思います。

 
株式会社マットキャピタルマネージメント 代表取締役
今井雅人
1962年生まれ、岐阜県下呂市出身。上智大学卒業後、1985年に三和銀行入行、1987年よりディーリングの世界に入る。1989年から5年間シカゴに赴任、その間多くの著名トレーダーと出会う。日本に戻ってからは為替部門に従事。2004年3月までUFJ銀行の為替部門の統括次長兼チーフディーラーを勤めていたが、同年4月に独立。内外の投資家にも太いパイプを持ち、業界を代表するトレーダーとして活躍するが、2009年8月第45回衆議院選挙に立候補し、初当選。現在は、経済アナリスト活動など多忙な毎日を送る。元東京外為市場委員会委員、東京フォレックスクラブ理事歴任。株式会社マットキャピタルマネージメント代表取締役。
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