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FX/為替「ドル/円、147円台へ反発も戻り鈍い 米雇用統計前、JOLT求人に注目」 外為どっとコム トゥデイ 2023年12月5日号

外為どっとコム トゥデイ

主要通貨ペア(ドル/円、ユーロ/円、豪ドル/円、ポンド/円)について前営業日の値動きをわかりやすく解説し、今後の見通しをお届けします。

作成日時 :2023年12月5日8時30分
執筆・監修:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也

目次

▼4日(月)の為替相場
(1):ドル/円 3カ月ぶり水準まで下落
(2):米国株の下落を受けてクロス円で円買い

▼4日(月)の株・債券・商品市場

▼外為注文情報/ ▼本日の見通し/ ▼ドル/円の見通し:引き続き下値リスクを警戒/ ▼注目の経済指標/ ▼注目のイベント

4日(月)の為替相場


期間:4日(月)午前7時00分~5日(火)午前6時55分 ※チャートは30分足(日本時間表示) 出所:外為どっとコム

(1):ドル/円 3カ月ぶり水準まで下落

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利上げの終了を示唆したとしてドル安が進んだ前週末の地合いを引き継いで9月以来の安値となる146.22円前後までドル売り・円買いが先行。ただ、来年3月の利下げ開始を概ね織り込んだ米金利先物の動きは行き過ぎとの見方から米長期金利が上昇する中でドルは売り一巡後に下げ渋った。

(2):米国株の下落を受けてクロス円で円買い

前週末の反動で米長期金利の持ち直しが続く中、このところ上昇していた米国株がハイテク銘柄を中心に反落。株安を眺めてクロス円で円買いが優勢となった。ドル/円は米長期金利の上昇を受けたドル買いと米株の下落を受けた円買いが交錯した。なお、米10月製造業受注は前月比-3.6%と市場予想(-3.0%)を下回る落ち込みとなった。

4日(月)の株・債券・商品市場

ドル/円 外為注文情報(FX板情報・オーダー状況)

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【情報提供:外為どっとコム】

  • ※ 「外為注文情報」とは、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況を確認できるツールのことを指します。
  • ※また、高機能チャート(無料)では「取引分析」 を選択することで、チャート上に注文情報の表示が可能です。
  • ※ 尚、この外為注文情報は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。

 

人気通貨ペア 本日の予想レンジ

ドル/円の見通し:引き続き下値リスクを警戒

昨日のドル/円は147円台を回復。前週末の流れを引き継ぎ146.22円前後へと下落して約3カ月ぶりの安値を付けたが、一巡後はドルを買い戻す動きが優勢となった。前週末の米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受けて、FRBの次の一手は利下げとの観測が強まり、来年3月の利下げ開始を7割がた織り込んだ動きはやや行き過ぎだったとの見方から米長期金利が上昇する中、147.45円前後まで反発した。
とはいえ、米金利先物は依然として来年3月の利下げ開始を6割ほど織り込んだ水準で推移。ドル/円も、終値ベースでは先週1日の下げに対して3分の1弱を埋めたに過ぎない。
米景気減速を巡る懸念とそれに伴う早期利下げ開始の思惑がくすぶり続ける中、本日のNY市場で発表される米10月JOLT求人件数と米11月ISM非製造業景況指数の結果に注目が集まりそうだ。ドル/円は引き続き下値リスクを警戒すべき局面だが、市場には今週8日に発表される米11月雇用統計の上振れ期待も出ており、現状ではドル売りに過度に傾く公算は小さいだろう。

注目の経済指標:米JOLTS求人件数、ISM非製造業

注目のイベント:ECBインフレ予想

※時間は日本時間での表示になります。
※「注目の経済指標」「注目のイベント」は注目度が高い順に「◎」「○」「無印」で表示しております。
※発表時刻は予告なく変更される場合があります。また、予定一覧は信憑性の高いと思われる情報を元にまとめておりますが、内容の正確性を保証するものではございませんので、事前にご留意くださいますようお願いいたします。

経済指標・イベントの結果について

主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。

経済指標カレンダー

 
kanda.jpg 株式会社外為どっとコム総合研究所 取締役 調査部長 上席研究員
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
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