今週のNY市場は労働統計に注目。先週はダウ平均が2.42%高、S&P500が0.77%高、ナスダック総合が0.38%高と主要3指数がそろって5週続伸となった。ダウ平均は週後半に連日で年初来高値を更新し、2022年1月以来の水準を回復。S&P500も金曜日に7月31日以来、4カ月ぶりに年初来高値を更新した。年初来ではダウ平均が9.35%高、S&P500が19.67%高となり、ナスダック総合は36.67%高となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が注目する10月コア個人消費支出(PCE)価格指数が予想以上に鈍化したことや、米11月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったことで、利上げサイクルの終了や来年の利下げ転換期待が高まり、10月下旬に5.0%を上回った米10年債利回りが4.20%台に低下したことが支援となった。パウエルFRB議長が市場の利下げ期待を牽制したものの、市場は少なくとも利上げサイクルの終了を確信した。
今週は金融政策の見通しを巡り労働統計が焦点となりそうだ。12月12-13日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、8日金曜日に発表される11月雇用統計が最も注目されるイベントとなる。11月雇用統計の市場予想は非農業部門雇用者数(NFP)が18万人増と10月の15万人増から増加が見込まれており、失業率は3.9%と前月から横ばいが見込まれている。平均賃金は前年比+3.9%と横ばいが予想され、前月比では10月の+0.2%から+0.3%に上昇が見込まれている。このほかの経済指標は、10月製造業新規受注(月曜日)、11月ISM非製造業総合指数(PMI)、10月JOLTS求人件数(以上、火曜日)、11月ADP民間部門雇用者数(水曜日)、新規失業保険申請件数(木曜日)、12月ミシガン大消費者信頼感指数、同1年先・5年先期待インフレ率速報値(金曜日)など。決算発表はキャンベル・スープ、ペプシコ、ルルレモン・アスレティカ、ブロードコムなどS&P500採用の9銘柄が発表予定。
今晩の米経済指標・イベントは10月製造業新規受注、10月耐久財受注改定値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:12月4日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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