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最新動画は【外為マーケットビュー】で公開しています。
動画配信期間:2023/11/17~2023/12/1
外為市場に長年携わってきたコメンテータが、その日の相場見通しや今後のマーケット展望を解説します。
目次
0:00 ドル円の振り返り
3:47 足元の注目材料
7:38 【PR】口座開設特別キャンペーン
要約
このところのマーケットは、「アメリカ経済が果たしてピークを迎えてるのか、それともやっぱり依然として強いのか」のせめぎ合いの中で上がったり下がったりしていて、指標の結果によって極端に反応してるな、という印象のマーケットが続いております。
ドル円相場を振り返りますと、148円から151.70円ぐらいまで急騰したところでは、日銀が政策変更するんじゃないかというお決まりの日経のリークがあって、ドル円が下落しました。その後、長期金利の上限1%をめどにする、という政策変更が行われたんですが、思ったほどの政策変更ではなかった。また、介入実績が0円だったということで、一気にドル円はまくれ上がって、151.70円まで上昇しました。しかし、その後FOMCでパウエルさんがハト派だったということと、米雇用統計の数字が弱かったということで、ドル円が売られて149.18円前後まで落ちました。
【ドル/円(USD/JPY) 30分足チャート】※2023年11月17日06:30頃
最新の為替チャート|ドル/円(USDJPY)|30分足」はこちら
先週は何もない中じりじりとドル円は、ただただ上がっていくことになりました。基本的なドル円の基調の強さというものが、印象付けられました。
【ドル/円(USD/JPY) 30分足チャート】※2023年11月17日06:30頃
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今週に入って、介入レベルと言われる152円が迫っていて、どうなるのか、というのがポイントでした。一回介入もどきみたいなのが入りましたが、ここはあまりボリュームが出ていない。ここでは10億ドルぐらいの売買しかなかった、と言われております。
【ドル/円(USD/JPY) 30分足チャート】※2023年11月17日06:30頃
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これは単なる介入もどきなんですが、火曜日の米CPIが各予想0.1%ずつ低かったということで、激烈なドル売りのマーケットとなりました。昨年の数字が予想よりも低くて、そこからドル円が急落したという記憶が生々しいので、その部分もあって反応が激しくなった部分があるんだと思います。
しかし、その次の水曜日、米小売はちょっと悪い数字が出るんじゃないか、という風に予想されていて、悪い数字を織り込みに行ってたんだと思います。しかし、出てきた数字が-0.3%予想のところ-0.1%と出たのでポジティブに反応し、ドル円は150.05円前後まで突っ込みましたが、一気に151.40円まで戻しました。新規失業保険申請件数の数字がちょっと悪かったものですから、ドル円の売りがまた炸裂して150.28円まで落ちています。
【ドル/円(USD/JPY) 30分足チャート】※2023年11月17日06:30頃
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ただ、新規失業保険申請件数の数字は、時折ブレることもありますし、今回はベテランズデーで、「ちょっと数字が歪んでるんじゃないか」という風に言われています。もしかしたらこんなに反応すべき数字でもいんじゃないかなと思います
ここからは「アメリカの景気がどうなってるのか」がポイントになってきます。米10年債は4.45%ぐらいまで落ちています。来週の数字が肝になってくると思いますが、ただ来週はあまり経済指標の発表はありません。
21日火曜日はFOMCの議事要旨が出ます。これは注目されると思います。
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この時のパウエルさんは結構ハト派的でしたが、講演ではタカ派方向に振っていましたので、本当のところはどうなんだ、というのはあります。このところの数字が弱いので、CMEの出してる予想を見ますと、利下げが6月とか9月だったのが、今週に入って5月利下げスタートに前倒しされています。アメリカ経済ピークなんじゃないか、そして金利もピークなんじゃないか、ドル下落するんじゃないか、そういう雰囲気が出ております。
それから新規失業保険申請件数が、23日木曜日が感謝祭なので、1日前倒しされて発表になります。ここが注目されるところだとは思います。
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まだ予想とか出ていないんですが、これがまた24万件とか、もしかしたら25万件とか増えてくると、ちょっと事件かなとは思います。雇用が弱ってきてるってことになります。
恐らく来週マーケットがちゃんと動くのは、水曜日までで、23日の木曜日は日本も勤労感謝の日で休日。アメリカは感謝祭。本当に動かない日になります。
よく家族で集まってとか故郷に帰ってみんなで、ターキー、七面鳥を食べるんですけども、この七面鳥を食べる日に、トルコの中央銀行の政策金利発表があるという、ちょっと皮肉っぽくて面白いですね。
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トルコは着実に政策を変更してきています。しかし、まだマーケットに十分評価されていないところがあります。実際にインフレ率が60%を超えてくるところ、まだ35%までしか金利を上げてないので、「足りん」というところなんでしょうけども。今回(政策金利を)2.5%上げるというのが市場の予想になっています。だんだん上げ方もゆっくりになってくると思います。インフレは1年前のポイントと比べるから60何パーセントって出るんですけども、トルコのインフレ率も実質的には落ち着いてきてるとは思いますので、このペースで上げて行けばいつかはインフレに追いつくと思いますし、市場の評価が戻ってくる時があるんじゃないかなと思います。
24日から実質的にスタートするんですが、この日はあんまりまだ動かないでしょうね。本格的にはその次の週、ということになるんじゃないかなと思います。
慶應義塾経済学部卒。1988年ー1995年ゴールドマン・サックス、2006-2008年ドイツ証券等、大手金融機関にてプロップトレーダーを歴任、その後香港にてマクロヘッジファンドマネージャー。独立した後も、世界各地の有力トレーダーと交流があり、現在も現役トレーダーとして活躍。
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