今晩は底堅い展開か。昨日は前日の米10月消費者物価指数(CPI)に続いて米10月生産者物価指数(PPI)も予想を下回る弱い結果となったことで、インフレ沈静化見通しが支援となり主要3指数がそろって上昇。ダウ平均が163.51ドル高(+0.47%)と4日続伸し、S&P500が0.16%高、ナスダック総合も0.07%高とともに2日続伸して終了した。ただ、米10年債利回りが再び4.53%台に上昇したことで上値は限定的だった。週初来ではダウ平均が2.07%高、S&P500が1.98%高、ナスダック総合が2.22%高とそろって3週続伸ペースとなり、11月月初来ではダウ平均が5.86%高、S&P500が7.37%高、ナスダック総合が9.75%高とそろって大幅高となった。引け後の動きでは弱い見通しが嫌気されたシスコ・システムズが時間外で約11%安と急落し、パロ・アルト・ネットワークスも弱い見通しを受けて時間外で6%近く下落した。債務上限問題を巡っては、下院に続いて上院でもつなぎ予算案が可決したことで、米政府機関の一部閉鎖が回避される見通しとなった。
今晩の取引では利上げ打ち止め観測や年末ラリーへの期待への期待などから底堅い展開か。ただ、月初から主要3指数が大幅高となったことで利益確定売り圧力が高まることも予想される。今晩は米連邦準備理事会(FRB)高官の発言も多数予定され、要人発言や経済指標を受けた米10年債利回りの動向が焦点となりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数 10月鉱工業生産など。要人発言はバーFRB副議長、ウォラーFRB理事、クックFRB理事、メスター米クリーブランド連銀総裁、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁など。企業決算は寄り前にウォルマート、バス&ボディ・ワークス、引け後にアプライド・マテリアルズ、ロス・ストアーズなどが発表予定。(執筆:11月16日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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