「ドル/円」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 宇栄原 宗平
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目次
今日のドル円 トレードシナリオ
テクニカル分析で環境認識
①日足:150円台前半が底堅い・・・10月31日に大陽線が出現するもその後は昨年高値151.94円前後が意識されて反落しています。RSIが70ライン付近から下落しており上昇基調の衰えが見受けられますが、150円台前半には10日移動平均線や一目均衡表の転換線が位置しています。同水準では押し目買いが入りやすく150円台で底堅く推移しています。なお、仮に150円を明確に割り込むようだと150円台の上値が重いとの見方が浮上しそうです。
ドル/円 日足 ネオチャート
トレード方針:買い目線
②相場展開の予想・・・米長期金利低下に伴うドル売り・円買いが進み150円台前半へ軟化するも底堅く推移しています。150円台前半には、日足で見た際の10日移動平均線や一目均衡表の転換線に加えて、フィボナッチリトレースメントの半値押しの水準でもあり底堅い推移が想定されます。そのため、引き続き買い目線で考えて行きたいです。
③トレードタイミング・・・押し目買いポイントは、150.00円‐150.20円程度と見ます。38.2%押しの水準(150.60円付近)を突破すれば151円を試すことも考えられますので買い場を見極めていきましょう。
ドル/円 60分足 ネオチャート(図1)
ドル/円 外為注文情報(図2)
https://www.gaitame.com/markets/order/
注目経済指標・イベント
④ポイント解説・・・昨夜、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は追加利上げについて「慎重に進める」としながらもデータ重視の姿勢を改めて示しました。そのため市場では明日の米10月雇用統計に関心が向かっています。日本政府・日銀による円買い介入への警戒がくすぶっていることもあり、今夜は様子見ムードとなりそうで、ドル/円は150円台を中心にもみ合う展開が見込まれます。
11/2(木)
20:00 レーンECB専務理事講演
20:30 米10月チャレンジャー人員削減数
21:00☆BOE政策金利
21:00☆BOE議事録
21:00☆BOE金融政策報告
21:30☆ベイリーBOE総裁記者会見
21:30 米7‐9月期非農業部門労働生産性・速報値
21:30☆米新規失業保険申請件数
23:00 米9月製造業新規受注
----- アップル7‐9月期決算
※☆は特に注目の材料
ライブ(17時から)で注目ポイントを解説
経済指標・イベントの結果について
主要な経済指標・重要イベントの結果について、最新情報は外為どっとコムサイトの「経済指標カレンダー」で確認できます。
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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