今晩は経済指標に注目。昨日は米10年債利回りの上昇が一服したことで主要3指数がそろって上昇した。ただ、米政府機関の閉鎖リスクや、全米自動車労組(UAW)のストライキの影響が引き続き意識されたほか、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注目する個人消費支出 (PCE) 価格指数の発表を翌日に控えた様子見も強まり上値は限定的だった。月初来ではダウ平均が3.04%安、S&P500が4.61%安、ナスダック総合が5.94%安と、そろって大幅に2カ月続落ペースとなり、第3四半期でもダウ平均が2.15%安、S&P500が3.39%安、ナスダック総合が4.25%安となった。
今晩は週末、月末、四半期末の取引となることで大きく下落したハイテク株を中心に買い戻しが期待されるものの、先行きの金融政策の見通しを巡りFRBがインフレ指標として注目する8月個人消費支出 (PCE) 価格指数などの経済指標が焦点となりそうだ。8月PCE価格指数は前月比+0.5%と前月の+0.2%から上昇が見込まれているが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前月比+0.2%と前月から横ばいが見込まれ、前年比では+3.9%と前月の+4.2%から鈍化し、2021年9月以来の低い伸びとなることが見込まれている。コアPCE価格指数が予想通りの鈍化となれば、利上げ長期化懸念の後退が米国株の追い風となりそうだ。
今晩の米経済指標は8月個人所得・個人消費支出・個人消費支出 (PCE) 価格指数のほか、9月シカゴ地区購買部協会景気指数、9月ミシガン大消費者信頼感指数確報値、同1年先・5年先期待インフレ率確報値など。企業決算は寄り前にカーニバルが発表予定。執筆:9月29日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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