
米債利回りは低下して始まったが東京午前はドル高の流れが引き継がれ、ユーロやポンド、スイスフランも対ドルで安値を更新した。対円での欧州通貨売りも持ち込まれたようであり、それが対ドルでの下値模索につながったようだ。本日は月末・期末のスポット応当日であり、欧州時間でも通常より実需フローは多いだろう。そういった売買はテクニカルポイントなど無視であり、いきなり相場が右往左往させられる可能性もあるため注意しておきたい。
経済指標は序盤に発表される10月独消費者信頼感指数(Gfk調査)と9月仏消費者信頼感指数のみと、市場へのインパクトは薄そうだ。欧州金融当局者の講演も今のところ予定されていない。ただ欧州午後、ニューヨーク序盤に発表の8月米耐久財受注額はいつもより注目されそう。昨日の米指標は弱いデータ(消費者信頼感指数と新築住宅販売件数)が目立っており、本日の耐久財受注額がさえないようだとリスク回避に相場全般が傾くきっかけとなるかもしれない。
想定レンジ上限
・ユーロドル、日足一目均衡表・転換線1.0650ドル
・ポンドドル、26日高値1.2217ドル
想定レンジ下限
・ユーロドル、3月15日安値1.0516ドル
・ポンドドル、ピボットターニングポイント1.2071ドル
(小針)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ