本日のNY為替市場のドル円は、9月雇用統計の調査対象週(9/12週)の米新規失業保険申請件数を見極めつつ、引き続き本邦通貨当局によるドル売り・円買い介入の可能性に警戒していくことになる。
前週分の米新規失業保険申請件数の予想は22.5万件で、前回の22万件からの増加が見込まれている。9月の雇用統計の調査対象週の数字となることで、予想を下回る強い数字だった場合は、9月雇用統計への期待感が高まることで、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測を高めることになる。
また、8月米景気先行指標総合指数(予想:前月比▲0.5%)などにも要注目となる。
ドル円は、FOMCでのタカ派的スキップを受けて年初来高値を更新してきており、本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたい。
昨年の本邦通貨当局のドル売り・円買い介入は、ボラティリティー抑制を名目に実施されたが、介入実施の目安は、ボリンジャー・バンドの+2σ付近だった。本日の+2σは、148.75円付近にあり、149円台を窺うような局面では警戒しておきたい。
・想定レンジ上限
ドル円の上値目処(めど)は、2022年10月31日の高値の148.85円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値目処(めど)は、日足一目均衡表・転換線の147.14円。
(山下)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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