今晩の米国株式相場は底堅い展開か。
昨日はフェド・ウォッチャーとして知られるウォールストリート・ジャーナル(WSJ)のニック・ティミラオス記者が、米連邦準備理事会(FRB)が追加利上げに慎重であるとの見解を示し、利上げ長期化懸念が和らいだ。テスラやアマゾンが大幅高とハイテク株を中心に上昇し相場をけん引した。ダウ平均は87.13ドル高(+0.25%)と比較的小幅な上昇にとどまったが、S&P500が0.67%上昇し、ナスダック総合は1.14%高と大幅に上昇した。引け後の動きでは弱い四半期見通しが嫌気されたオラクルが時間外で9%超下落した。
今晩の取引ではWSJ記事を受けた利上げの長期化懸念の後退を支えに底堅い展開か。ただ、翌週19-20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、水曜日に米8月消費者物価指数(CPI)、木曜日に米8月生産者物価指数(PPI)の発表が控えており、指標結果待ちの展開となりそうだ。また、引け後に新型iPhoneなどの発表が予想されるアップルのプレス・イベントを控えていることも様子見姿勢を強めそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは8月NFIB中小企業楽観度指数、米10年債入札など。主要な企業の決算発表はなし。
(執筆:9月12日、14:00)
・提供 DZHフィナンシャルリサーチ
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