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ドル/円、146円突破も本邦当局の円安けん制への警戒感から伸び悩む(NY市場の見通し)

ドル/円、146円突破も本邦当局の円安けん制への警戒感から伸び悩む

東京市場のドル/円は、年初来高値を更新。米長期金利の上昇を受けて約9カ月ぶりの高値となる146.55円前後まで上伸しました。ただ、その後は本邦当局の円安けん制への警戒感などから伸び悩んでいます。

欧州市場に入ると、米長期金利が伸び悩んだことに加えて欧州株が軟調なことからドル/円は146.10円前後まで弱含みました。しかし、すぐに切り返して146.30円前後まで持ち直すなど底堅い値動きとなっています。

足元のドル/円は、米長期金利が約10カ月ぶりの水準へ上昇する中で日米の金利差拡大が意識され、上値を切り上げる流れが続いています。そのため今夜も米長期金利の動向に注目が集まるでしょう。また、昨年9月22日に政府・日銀による円買い介入が実施された水準(145.91円前後)を突破したことから、夜間とはいえ本邦財務省筋による口先介入が行われる可能性もありそうです。

ドル/円をテクニカル分析で見ると、10・20・80日移動平均線が上向きを維持し乖離幅を拡大する中で、RSIが70ラインに張り付いており強気な相場状況が継続していることがわかります。昨日146円を終値で突破したことから本日も続伸期待が高まっています。

ドル円 日足チャート

この後の経済イベント

8/17(木)
21:30 カナダ6月証券投資額
21:30☆米新規失業保険申請件数
21:30 米8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
23:00 米7月景気先行指数

8/18(金)
08:50☆日本7月消費者物価指数
※☆は特に注目の材料

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uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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