ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
Twitter:@gaitamesk_naka
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目次
今日のポンド トレードシナリオ
ここまでの相場
・7月12日に発表された英3-5月失業率(ILO方式)は4.0%と前回と予想(ともに3.8%)から悪化。賃金上昇率(3カ月平均、前年比)は+6.9%と前月(+6.7%)から上昇した。
・8月3日の会合でイングランド中銀(BOE)は0.25%の利上げを実施し、政策金利を5.25%とした。金融政策委員会(MPC)メンバーの9人中6人が0.25%の利上げを支持、2名が0.50%利上げを支持、1名は据え置きを支持した。
・英7月製造業購買担当者景気指数(PMI)と7月サービス業PMIの確報値はそれぞれ45.3、51.5となり、速報値(45.0、51.5)から製造業は上方修正された。(8月1日、3日)
・7月19日に発表された英6月消費者物価指数(CPI)は前年比+7.9%と市場予想(+8.2%)を下回り、前月(+8.7%)から大きく低下した。また、CPIコアは+6.9%となり前月から低下した。
・7月13日に発表された英5月月次国内総生産(GDP、前月比)は-0.1%になり前回(+0.2%)を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP(速報値)は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。
今日のメインシナリオ
15:00 英7月雇用統計発表!平均賃金に注目!
本日は英7月雇用統計が発表される。今回の注目は4-6月の週平均賃金(前年比、除賞与)だ。前月発表された3-5月の週平均賃金は+7.3%となり英国労働市場の過熱が続いていることを示す内容となった。今回市場は前回よりもさらに過熱を示す結果を予想している(+7.4%)。予想以上の結果となれば、BOEの利上げサイクルが長引くとの見方が強まることでポンドには買い圧力がかかってきそうだ。
個別の想定シナリオ
■4-6月週平均賃金が予想を上回る
⇒英国の労働市場の過熱が収まっていない
⇒BOEの利上げが続くとの見方が強まる
⇒ポンドは買われる
チャート分析
注目材料
英7月雇用統計
「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円は雨、ポンド/米ドルは曇り空に太陽が覗く。13時にポンド/円とポンド/米ドルのRSIで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
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- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
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- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
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中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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