執筆日時:2023年8月7日12時50分
執筆者 :株式会社外為どっとコム総合研究所 小野 直人
※チャート:ドル/円-15分足 外為どっとコム「ネオチャート」
米NFP予想下回る、雇用拡大ペース正常化で利上げの切迫感緩和
8月4日、米労働省が発表した7月の非農業部門雇用者数(NFP)は18.7万人増と、市場予想(20.0万人)を下回る伸びとなりました。2カ月連続で市場予想を下回りました。時間給は前月比で0.4%と市場予想の0.3%から伸びが加速し、インフレに対する警戒を少し高めました。
産業別にはヘルスケア、小売業が堅調だったほか、住宅市場の底入れ感もあって建設業が健闘しました。一方で、人材派遣サービス、製造業、物流関連がさえない結果となり、ヘッドラインを押し下げました。全体的には米雇市場の拡大が正常なペースへ戻りつつあることが示されたほか、FRBの引き締めが切迫していないことを示唆する結果となったようです。
142.60円付近だった米ドル/円は、NFPの結果を受けて142.254円まで売りが先行しました。その後、時間給の上振れを受けて142.922円付近まで切り返したものの、週末のポジション調整から戻り売りに押されて、NY前半に141.551円まで幅を広げました。米ドル/円は7月7日の雇用統計時と同様の軌道を辿る格好になりました。ダウ平均株価は一時290ドル超上昇したものの、買い一巡後はアップルの決算内容が焼き直されて、結局、150.27ドル安い35065.62ドルで引けました。
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米雇用統計の予想と戦略(先行記事へのリンク)
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