指値・ストップ注文のレート水準と数量がわかる「外為注文情報」から今後のポイントを探ります。
株安・金利高で乱高下、市場テーマが変遷した可能性も
本日アジア時間から、ロンドン時間にかけてのドル/円は荒い値動き。ドル円は、本邦10年債利回りが9年ぶりの高水準となる中、143.160円まで売りが先行した。その後、日銀が臨時の国債買い入れオペを通達したことで金利上昇が一服すると、143.886円まで切り返し、直近高値を塗り替えた。
しかし、金利が再び下値を切り上げたほか、欧州株が軒並み下落すると、今度はリスク回避の円買いがクロス円中心に進み、ドル/円は142.750円まで下落幅を広げました。
現状レベルの上側、143.000円、143.100円、143.200円~143.400円に売りが観測されるほか、142.950円にストップ買いが確認できる。一方、下方向は142.400円、142.500円、142.600円、142.700円に買いが散見されるほか、142.500円、142.700円~142.800円にストップ売りが確認できる。市場のテーマが、本邦と主要国の金利差から、米格下げを受け各国の信用リスクへ短期的にシフトした可能性がある中、投資家は状況を見極めたいとの思いで、積極的なオーダー設定を控えているようだ。
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