ポンド/円今日の見通し「20:00 BOE政策金利発表！注目は利上げ幅？」FXトレード戦略　2023/8/3

読む前にチェック！
最新FX為替情報

CFD銘柄を追加！

チャートを表示する

ポンドのFXデイトレードを行ううえで、インプットしておきたいトレードシナリオなどをギュッとまとめました。

執筆：外為どっとコム総合研究所　中村　勉
Twitter:@gaitamesk_naka
日々、相場情報発信中！

今日のポンドトレードシナリオ

ここまでの相場

本日20:00BOE政策金利発表！
・6月22日の会合でイングランド中銀（BOE）は0.50％の利上げを実施し、政策金利を5.00%とした。金融政策委員会（MPC）メンバーの9人中7人が0.50%の利上げを支持、2名は据え置きを支持した。

・7月24日に英7月製造業購買担当者景気指数（PMI）と7月サービス業PMIの速報値がそれぞれ発表された。結果はそれぞれ、45.0、51.5となり、製造業、サービス業ともに前月から低下した。

・7月19日に発表された英6月消費者物価指数（CPI）は前年比+7.9%と市場予想（+8.2%）を下回り、前月（+8.7%）から大きく低下した。また、CPIコアは+6.9%となり前月から低下した。

・7月13日に発表された英5月月次国内総生産（GDP、前月比）は-0.1%になり前回（+0.2%）を下回った。5月12日に発表された英1-3月期GDP（速報値）は前期比+0.1%と前期から小幅の成長となった。

・7月12日に発表された英3-5月失業率（ILO方式）は4.0%と前回と予想（ともに3.8%）から悪化。賃金上昇率（3カ月平均、前年比）は+6.9％と前月（+6.7%）から上昇した。

今日のメインシナリオ

20:00 BOE政策金利発表！注目は利上げ幅？

本日、BOEが政策金利を発表する。7月19日に発表された英6月CPIが前年比+7.9%となり、前月（+8.7%）から英国のインフレが大きく鈍化を示した。BOEが5月に公表した四半期金融政策では6月時点でのインフレ率は8.2%と予想していたので、BOEの予想よりも英国のインフレは急速に低下したことになる。それまで0.50%利上げ予想が優勢だった本日のBOEの利上げ幅は、この英6月CPIの結果を受けて0.25%利上げに落ち着くとの見方が強まった。
確かに、英国のインフレ率が8％以下になるのは昨年の3月以来だ。しかし、BOEのインフレ目標は2％でまだまだ距離がある。また、賃金上昇率は依然として上昇傾向にある。インフレ低下にさらに勢いをあたえるためにBOEが再度0.50%利上げを実施する可能性は残っている。短期金利市場では0.50%利上げを25％程度しか織り込んでいないため、サプライズとなればポンドは買われることになりそうだ。

また、今回から、ハト派のテンレイロ氏に代わりタカ派のグリーン氏が金融政策委員会（MPC）委員に加わった。金融政策の投票結果にも注目だ。そのほか、四半期金融政策報告も公表されるため、BOEの経済・物価見通しの変化にも注目したい。

個別の想定シナリオ

■BOEが0.50%利上げを実施
⇒市場は0.50%利上げを織り込んでいない
⇒ポンドは買われる

チャート分析

注目材料

BOE政策金利

「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」ではポンド/円、ポンド/米ドルともに曇り。15時にポンド/円のボリンジャーバンドで売りシグナルが点灯。

【情報提供：外為どっとコム】

＜「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」詳細はこちら＞

※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
※また、高機能チャート（パソコン版）/（スマホ版）では「取引分析」を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です（「外為注文情報」）。
※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

経済指標カレンダーはコチラ