世界の金融市場は常に変動し、投資家にとって適切な投資先を見つけることは常に挑戦となっています。その中で、特に注目すべきは新興国の通貨であり、その一つであるメキシコペソは、その動向をチャートで確認し、今後を予想し、最新の情報を得ることが重要となります。
このレポートでは、メキシコペソとアメリカ経済や日本円との為替レートの動き、メキシコペソの見通し、そしてその影響を受ける可能性のある要因について詳しく解説します。
執筆:株式会社外為どっとコム総合研究所 調査部長 神田卓也
7月高値8.510円を超えれば8.710円まで上値余地拡大
8.403円前後で取引が始まった7月のメキシコペソ/円相場は、5日の8.510円前後をピークに調整局面に入ったが、8.1円台の強力なサポートを確認すると中旬以降に持ち直しの動きが強まった。28日には日銀がイールドカーブ・コントロール(YCC)政策の柔軟化として長期金利の目標水準を事実上引き上げたが、円買いは一時的でペソ/円も一時の下落から急反転して上昇した。なお、この日のペソ/円の安値は8.143円前後で、またしても8.1円台がサポートとして機能する形となり8.4円台へと切り返した。週明け31日の東京市場では月初の水準を上回る8.484円前後へと上昇している。このまま月足陽線を維持できれば、7月5日高値の8.510円前後を突破する足掛かりになりそうだ。仮にこの水準を上抜ければチャート上の上値余地は2014年11月高値の8.710円前後まで拡大することになる。
メキシコペソ/円(MXN/JPY) 日足チャート:8.4円台で上値を試す展開
【キャンペーン】
【高金利通貨特集】「メキシコペソ/円」 ページはこちら
【最新チャート】「為替チャート|メキシコペソ/円(MXNJPY)|60分足」はこちら
神田 卓也(かんだ・たくや)
1991年9月、4年半の証券会社勤務を経て株式会社メイタン・トラディションに入社。 為替(ドル/円スポットデスク)を皮切りに、資金(デポジット)、金利デリバティブ等、各種金融商品の国際取引仲介業務を担当。 その後、2009年7月に外為どっとコム総合研究所の創業に参画し、為替相場・市場の調査に携わる。2011年12月より現職。 現在、個人FX投資家に向けた為替情報の配信を主業務とする傍ら、相場動向などについて、経済番組専門放送局の日経CNBC「朝エクスプレス」や、ストックボイスTV「東京マーケットワイド」、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。WEB・新聞・雑誌等にコメントを発信。
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。