ドル円143円台 パウエルFRB議長発言受け上昇
22日のドル円は各国中銀の利上げやパウエルFRB議長の発言を受けて143円台前半まで上昇しました。
ドル円は22日朝から昼前にかけて軟調に推移し、一時141円台後半まで弱含みましたが、その後スイスやトルコ、イギリスの中銀が相次いで利上げを決定したことで円を売る動きが強まり、142円台へと上昇しました。
さらにパウエルFRB議長が議会証言で「今年あと2回の利上げが適切となるだろう」と発言し、ボウマンFRB理事も「インフレ抑制のために追加利上げが必要」と発言したことで円売りドル買いが加速し、ドル円は昨年11月10日以来の高値となる143.45円前後まで上値を伸ばしました。
本日朝には日本の5月CPIが高水準となったことや日経平均株価が下げ幅を拡大したことを受けて一時142円台後半へと押し戻される場面もありましたが、その後再び143円台を回復し底堅く推移しました。
ドル円143円台定着なるか 本日米PMI発表
22日、ドル円は大きく上昇しおよそ7カ月半ぶりに143円台に乗せました。イギリスやスイスなど各国の中銀が利上げを決定し、今後の追加利上げも示唆される中、大規模な金融緩和策を継続する日本との金融政策の違いが意識されて全面的に円が売られました。パウエルFRB議長が年内2回の追加利上げに言及したことでドル買いが強まったこともあり、ドル円は年初来高値を大幅に更新しました。
本日は22時45分に米6月購買担当者景気指数(PMI、速報値)が発表されます。利上げに積極的な姿勢を示す各国中銀と大規模な金融緩和を続ける日本との金融政策の違いから円売り圧力が強まる中、米PMIが予想を上回る結果となった場合はドル円がもう一段上昇する展開も予想されます。
ただしドル円の上昇が続けば本邦当局による為替介入への警戒感が高まるほか、週末を前に持ち高調整の動きが出る可能性もあり、ドル円の反落リスクに警戒が必要となりそうです。
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