ドル/円：“ドル強気”の流れ。一段の上昇へ。139.50以下で終えた場合は下値リスクが点灯、139円割れの越週か、138.50以下で終えた場合は短期トレンドが変化。
直近の日足は高値圏で引ける大陽線で終え、前日の上ヒゲ部分を補強した形となった。また、141.00超えで終えたことにより、新たな上昇トレンド形成の動きに入ったと見られ、短期的には一段のドル上昇に繋がり易くなっている。目先は浅い押し目を拾って流れに付いて行く方針で。このラリーでの上値目途は144円台から最大で146円台か。短期トレンドは139.50以下で終えた場合は日足の形状がやや悪化して下値リスクが点灯、139.00を割り込んで越週するか138.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値余地が拡がり易くなる。この場合でも133円を割り込んで終えない限り、短期トレンドは“ドル弱気”に変化しない。日足の上値抵抗は142.50-60，143.50-60，144.60-70，145.20-30に、下値抵抗は141.50-60，140.90-00，140.50-60，139.90-00にある。21日、120日、200日移動平均線は139.68，134.25，137.24に位置しており、短・中期トレンドは“ドル強気”の流れに入っている。 一方直近の週足を見ると、2手の陰線を切り返して高値圏で引ける陽線が出ている。調整下げが一巡して上値トライの流れに戻した形となっており、今週は上値トライの動きが先行しよう。一方で、昨年10月に付けた151.95が大天井であった可能性も高いことから、このラリーでの戻り高値を確認後は再び円高方向に向かう可能性も高いと見ている。短期トレンドが強い状態を維持していることから、目先天井を確認するまでは値ごろ感からのドル売りは控える必要があるが、今週は3月に付けた129.64を基点として上昇トレンド形成の流れに入ってから14週目に突入することから、日柄から見れば残り1～2週間の上昇に留まる可能性にも注意する必要がある。今週の週足ベースで見た上値抵抗は142.50-60，143.10-20，144.80-90，145.50-60に、下値抵抗は140.90-00，140.00-10，139.00-10にある。139円台を割り込んで越週した場合は下値リスクが点灯、137.00-10の抵抗を下抜けて越週した場合は新たな下落リスクが生じて133円方向への一段の下落に注意が必要となる。 今週の戦略は、ドル買いは141.20-30で押し目買い。下値余地を140.90-00近辺まで見ておく必要がる。損切りは140.40で一旦撤退としたい。売りは今週いっぱい様子見か、145.50超えがあれば引き付けて売り向かい。この場合の損切りは146.30で一旦撤退。 上値は142.10-20，142.50-60，143.00-10，143.30-40，143.60-70，144.10-20，144.40-50，144.60～144.80に強い抵抗があるが、どこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。144.80-90超えから146.20-30に一段と強い抵抗が控えており、簡単には上抜けそうもない。下値は、141.50-60，141.20-30，140.90-00にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、全て切り崩して139.50-60の抵抗も下抜けて終えた場合は“ニュートラル”な状態に変化、139円台を守り切れずに越週するか日足が148.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値余地がさらに拡がり易くなるこの場合でも133円を割り込んで終えない限り、“ドル弱気”に変化しない。
ドル/円【日足】期間：2022/10/13～2023/06/16（移動平均線は21、120、200日、以下日足は同様）
ドル/円【週足】期間：2020/05/01～2023/06/16（移動平均線は31、62週、以下週足は同様）
ユーロ/円：“ユーロ強気”の流れ。一段の上昇へ。160円トライか。153円割れで“ニュートラル”に変化、150円を割り込んで越週するか149.50以下で終えれば一段の下落へ。
直近の日足は高値引けの大陽線が出ており、下値を急角度で切り上げる流れに変わりない。上昇のスピードが急過ぎる感はあるが、トレンドが非常に強い状態を保っており、急落地合いにも繋がり難いと見られる。目先天井を確認するまでは値ごろ感からの売りは控えて押し目買い方針で。日足の上値抵抗は156.30-40，157.20-30，158.60-70に、下値抵抗は154.50-60，153.90-00，153.10-20にある。153円割れで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなるが、この場合でも150円を割り込んで越週するか149.50以下で終えない限り、調整下げの範囲内となる。157～158円台に強い上値抵抗が控えており、このレベルからの買いも慎重に。このラリーでの上値目途は最大で158～160円か。21日、120日、200日移動平均線は150.37，144.99，144.50に位置しており、短・中期トレンドをサポート中。 一方直近の週足は寄付き安値、高値引けの大陽線となり、151.00超えを見て急伸した形となっている。新たな上昇トレンド入りを宣言した形となったことから、暫くは上値トライの動きが継続する可能性が高いと見ている、今週の週足ベースで見た上値抵抗は157.00-10，157.80-90，158.40-50に、下値抵抗は153.20-30，152.50-60，151.00-10，149.90-00にある。可能性が低いと見るが全て下抜けて越週した場合は下値リスクが点灯する。157.80超えから一段と厚くなる上値抵抗にも注意して目先はユーロの押し目買い方針が有効と見ている。31週、62週移動平均線は144.63と142.33に位置しており、中期トレンドは“ユーロ強気”の流れにある。 今週の戦略は、ユーロ買いは154.20-30で押し目買い。下値余地を153.90-00まで見ておく必要がある。損切りは“ニュートラル”な状態に戻す152.90に置く必要がある。売りは今週いっぱい様子見としたい。 上値は、155.20-30，156.10-20，156.60-70，157.10-20,157.70-80に抵抗があるがどこまでクリア出来るかトライする動きが継続しよう。下値は、154.50-60に軽い抵抗が、153.90-00，153.40-50，153.10-20にやや強い抵抗が出来ており、下値余地が限られる展開が予想されるが、153.00を割り込んで終えた場合は“ニュートラル”な状態に戻して下値余地が若干拡がり易くなる。この場合は152.50-60，152.10-20，151.70-80，151.30-40にある下値抵抗をどこまで切り崩せるかトライする動きが強まり易くなるが、150.00-10の抵抗を割り込んで越週するか、日足が149.50以下で終えない限り、短期トレドは大きく変化しない。（川合 美智子）
ユーロ/円【日足】期間：2022/11/29～2023/06/16（移動平均線は21、120、200日） ユーロ/円【週足】
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