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ドル/円、円安けん制への警戒で140円台前半へ急落…財務省・金融庁・日銀による臨時会合開催(NY市場の見通し)

ドル/円、円安加速で財務省・金融庁・日銀による三者会合開催

本日、東京市場のドル/円は140円割れから切り返す展開。序盤は米債利回りの低下などを受けて139.97円前後まで軟化しました。その後は日経平均株価が前日比プラスに転じる中で米債利回りが持ち直すと2022年11月23日以来の140.93円前後まで上値を拡大しました。

しかし、本日17時30分より財務省・金融庁・日銀による会合が開催されるとの報道でドル/円は140.35円前後まで急落しました。会合終了後に神田財務官が「金融為替市場の動向を十分注視することを共有」「必要であれば適切に対応」「必要であればあらゆるオプションを否定しない」などと述べましたが、強いけん制ではないとしてドル/円は買い戻されて140.65円前後まで持ち直しました。ただ、再び140.10円台まで押し戻されるなど上値の重い展開となっています。

なお、市場では明日31日に米下院で行われる債務上限引き上げ法案の採決や週末2日の米5月雇用統計などに注目が集まっています。そうしたことから、今夜のドル/円は140円台を中心に方向感を模索する展開が想定されます。ただ、前月からの低下が予想されている米5月消費者信頼感指数が予想に反して大幅に上昇するようなら、年初来高値(140.92円前後)を更新して141円を突破することも考えられます。

ドル/円

この後の経済イベント

5/30(火)
22:00 米3月FHFA住宅価格指数
22:00 米3月ケース・シラー住宅価格指数
22:00 ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
22:30 センテノ・ポルトガル中銀総裁、講演
23:00☆米5月消費者信頼感指数
24:45 ビルロワドガロー仏中銀総裁、講演
26:00 バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演
※☆は特に注目の材料

今日の注目トピック

本日、17時30分より財務省・金融庁・日銀による三者会合が開催され、財務省の神田財務官と金融庁の天谷国際審議官、日銀の清水理事らが出席されました。ドル/円は今年1月に127円台で推移する場面もありましたが、本日2022年11月23日以来の140.93円前後まで上値を拡大するなど再び円安が加速しています。神田財務官は「過度な変動は好ましくない」「為替市場の動向をしっかりと注視し、必要があれば適切に対応していく考えに変わりない」と強調しています。また、今回の会合は政府・日銀の連携を確認したとし円安をけん制する狙いは「全くない」としていますが、円安の進行が止まらなければ再び『為替介入』が実施される可能性も考えられますので注意しておきましょう。

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
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