読む前にチェック!最新FX為替情報

読む前にチェック!
最新FX為替情報
CFD銘柄を追加!

スプレッド
始値比
  • H
  • L
FX/為替レート一覧 FX/為替チャート一覧 株価指数/商品CFDレート一覧 株価指数/商品CFDチャート一覧

FX市場、4月は円安加速!日銀新体制も大規模緩和を継続【FX 変動率・スワップポイント累計・取引高ランキング】2023年4月版

f:id:gaitamesk:20220413203002j:plain

外為どっとコムのFX取引口座『外貨ネクストネオ』1カ月間の取引データ「変動率」「スワップポイント累計」「取引高」をランキング表示した。

文責:外為どっとコム総合研究所 宇栄原宗平

宇栄原宗平(外為どっとコム総研) (@gaitamesk_ueha) / Twitter


集計期間:
2023年4月1日~4月30日の営業日

▼変動率ランキング
メキシコペソ/円が3カ月連続の首位


▼スワップポイント累計ランキング
ユーロ/トルコリラ(売)が首位に


▼取引高ランキング
ドル/円の首位は揺るがず


▼まとめ

変動率ランキング:メキシコペソ/円が3カ月連続の首位

計測期間である4月中で最も変動率が高かったのは、メキシコペソ/円(前回:1位)だった。5日に発表された3月消費者物価指数(CPI)が前年比+6.85%と、前回(+7.62%)に比べて大幅に伸びの鈍化が見られたことから、インフレの減速への見通しが強まった。そうした中で、メキシコ中銀の5月会合で利上げを見送る可能性が浮上したことで、同月安値7.11円前後まで弱含んだ。しかし、高金利通貨であるメキシコペソは買われやすく、円安が強まったことも相まって月末には7.58円前後まで回復した。

ドル/円は、変動率4.58%で第9位となった(前回:8位)。月初では複数の米経済指標が弱い結果となり米経済減速(リセッション)を巡る懸念から130.58円前後まで下落した。その後は、植田日銀新総裁が就任会見を行い「現行のイールドカーブ・コントロール(YCC)を継続するという事が適当」などの発言から早期の金融緩和修正観測が後退し円売りが強まった。月末の日銀金融政策決定会合では、金融緩和策の現状維持を決定し、日銀総裁会見で、改めて金融緩和を継続する姿勢を強調したことで、さらに円売りが加速しドル/円は3月10日以来の136.56円前後まで強含む展開となった。

集計期間中、3%を超える変動があったのは集計対象29通貨ペアのうち23通貨ペアだった(前回:24通貨ペア)。そのうち5%以上の変動幅を記録したのは6通貨ペアだった(前回:14通貨ペア)。

順位 通貨ペア 変動率 高値 安値
1 MXN/JPY 6.57% 7.576 7.109
2 CHF/JPY 6.16% 153.145 144.259
3 SEK/JPY 5.85% 13.275 12.541
4 EUR/JPY 5.53% 150.43 142.547
5 EUR/NZD 5.35% 1.80815 1.71629
6 GBP/JPY 5.16% 171.172 162.769
7 ZAR/JPY 4.71% 7.492 7.155
8 EUR/AUD 4.69% 1.67863 1.6035
9 HKD/JPY 4.58% 17.374 16.613
9 USD/JPY 4.58% 136.563 130.584
11 NZD/USD 4.36% 0.63765 0.611
12 GBP/AUD 4.31% 1.90352 1.82481
13 EUR/TRY 4.12% 21.5491 20.6965
14 USD/CHF 3.89% 0.91958 0.88511
15 TRY/JPY 3.87% 7.005 6.744
16 CNH/JPY 3.81% 19.7 18.977
17 SGD/JPY 3.80% 102.169 98.43
18 NOK/JPY 3.75% 12.932 12.464
19 CAD/JPY 3.68% 100.662 97.091
20 AUD/JPY 3.65% 90.783 87.588
21 AUD/USD 3.53% 0.68045 0.65728
22 NZD/JPY 3.40% 84.326 81.553
23 AUD/NZD 3.24% 1.09301 1.05874
24 EUR/USD 2.85% 1.10952 1.07881
25 USD/CAD 2.77% 1.36675 1.32988
26 GBP/USD 2.52% 1.25835 1.22737
27 AUD/CAD 2.05% 0.91258 0.89423
28 EUR/GBP 1.66% 0.88748 0.87296
29 USD/TRY 1.49% 19.458 19.173

 

スワップポイント累計ランキング:ユーロ/トルコリラ(売)が首位に

ユーロ/トルコリラ(売)が1月以来の首位となった。ポンド/円(買)が第2位、メキシコペソ/円(買)が第3位、香港ドル/円(買)が第4位、ドル/トルコリラ(売)が第5位となった。

※MXN/JPY、ZAR/JPY、HKD/JPY、CNH/JPY、NOK/JPY、SEK/JPYは10万通貨あたり
※前週終値に取引数量を掛け合わせた取引残高に対してのスワップポイント合計

順位 通貨ペア 売買区分 スワップ合計 円 取引保証金
1 EUR/TRY 9525 60,000
2 GBP/JPY 7310 68,000
3 MXN/JPY 7280 30,000
4 HKD/JPY 6400 70,000
5 USD/TRY 5015 54,000
6 EUR/JPY 5010 60,000
7 USD/JPY 4860 54,000
8 ZAR/JPY 4100 30,000
9 USD/CHF 3764 54,000
10 SGD/JPY 3120 41,000
11 CAD/JPY 3025 41,000
12 NZD/JPY 2890 34,000
13 SEK/JPY 2640 60,000
14 NOK/JPY 2580 60,000
15 AUD/JPY 2170 37,000
16 CHF/JPY 2135 61,000
17 EUR/NZD 2128 60,000
18 EUR/USD 1994 60,000
19 CNH/JPY 1340 80,000
20 EUR/GBP 1200 60,000
21 TRY/JPY 766 3,000
22 GBP/USD 725 68,000
23 AUD/NZD 681 37,000
24 AUD/USD 667 37,000
25 GBP/AUD 631 68,000
26 AUD/CAD 471 37,000
27 EUR/AUD 426 60,000
28 USD/CAD 281 54,000
29 NZD/USD -125 34,000

 

取引高ランキング:ドル/円の首位は揺るがず

期間中の取引高ランキングは、ドル/円の首位は揺るがなかった。なお、第5位まで対円通貨ペアが独占している。日銀が4月から新総裁、副総裁が就任するなど新体制となり、今後の方針を探る中で円の取引が活発化したと見られる。

順位 通貨ペア 前回順位
1 USD/JPY 1
2 MXN/JPY 2
3 AUD/JPY 4
4 EUR/JPY 3
5 GBP/JPY 5
6 EUR/USD 6
7 ZAR/JPY 7
8 AUD/USD 8
9 NZD/JPY 9
10 GBP/USD 10
11 TRY/JPY 12
12 NZD/USD 14
13 GBP/AUD 13
14 CHF/JPY 11
15 EUR/AUD 15
16 CAD/JPY 16
17 USD/CHF 19
18 USD/CAD 18
19 AUD/NZD 21
20 CNH/JPY 17
21 EUR/NZD 22
22 EUR/GBP 20
23 AUD/CAD 25
24 NOK/JPY 23
25 HKD/JPY 26
26 EUR/TRY 27
27 SEK/JPY 28
28 USD/TRY 24
29 SGD/JPY 29

 

まとめ

今回の注目点は、変動率ランキングである。第1位になったメキシコペソ/円の変動率が6.57%で、他に顕著な変動を示した通貨ペアがなかった。ちなみに「6.57%」は、先月(3月)集計の変動率ランキングでは第7位にあたる。そのためか、取引高ランキングは前回から大きく変わらない結果となった。また、ドル/円については、変動率が4.58%と2022年5月(3.95%)以来の低い変動率となっている。

■関連情報

外為情報ナビ「騰落率」※画面中段

外為情報ナビ「取引データ」

スワップポイントカレンダー

 
uehara.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
宇栄原 宗平(うえはら・しゅうへい)
国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe) 2015年から金融業界に参入し、顧客サポートなどに従事。また金融セミナーの講師としても活躍する。2022年2月(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。これまでの経験や知識を活かしながら、FX個人投資家へ精力的な情報発信を行っている。経済番組専門放送局「ストックボイス」や、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』でのレギュラー解説ほか出演多数。マネー誌『ダイヤモンドZAi(ザイ)』にてドル円・ユーロ円見通しを連載中。
●免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サービスは、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サービスの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、株式会社外為どっとコムは一切の責任を負いかねますことをご了承ください。