オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。
執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉
目次
- ▼今日の豪ドル トレードシナリオ
- 昨日から現在までの相場
- 今日のメインシナリオは
- この先の個別相場変動
- 豪ドル/円 最新チャート分析
- 今後の注目経済指標・イベント
- 「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
今日の豪ドル トレードシナリオ
昨日から現在までの相場
・豪3月雇用統計が発表され、雇用者数は市場予想(2万人増)を上回る5.30万人の増加だった。失業率は3.5%、労働参加率は66.7%となった(4月13日)。
・NY原油先物市場は反落。石油輸出国機構(OPEC)が月報で、今年の石油需要が予想を下振れる可能性を示したことが材料視された。終値は前日比-1.10ドルの1バレル=82.16ドル(4月13日)。
・4月4日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。政策金利を3.60%で据え置きとした。声明は前月から比べるとハト派的な印象となった。
・3月29日に発表された、豪2月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%となり、前月(+7.4%)からインフレは鈍化した。
今日のメインシナリオは
米リセッション懸念の後退が豪ドルを支える!本日は米小売売上高
昨日発表された豪3月雇用統計では、雇用者数が5.3万人増と予想(2.0万人増)を大きく上回るなど、かなり強い結果となった。そして、米3月生産者物価指数(PPI)が予想を下回ったことによって、米景気後退(リセッション)懸念が薄れたことなどが、豪ドルが大きく買われる要因となった。
本日は米3月小売売上高が発表される。米国の個人消費は米GDPの約7割を占めている。そのため、小売売上高は景気動向を計る指標として注目されている。市場予想では総合、コア(除自動車)ともに前月比-0.4%と減少する見込みだ。市場予想に反して前月比プラスとなれば、市場は米国がリセッションに陥らないとの期待をさらに高めることになり、資源国通貨である豪ドルを支える要因となりそうだ。
この先の個別相場変動
■米3月小売売上高が予想を下回る
⇒米国のリセッション懸念が高まる
⇒米株価指数が下落
⇒豪ドルはリスクセンチメントに敏感
⇒豪ドルは売られる
豪ドル円 最新チャート分析
今後の注目経済指標・イベント
米3月小売売上高
米4月ミシガン大消費者態度指数
株価動向
「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果
外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円、豪ドル/米ドルともに雨。7時に豪ドル/円と豪ドル/米ドルのストキャスティクスで売りシグナルが点灯。
【情報提供:外為どっとコム】
<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>
- ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
- ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
- ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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