この番組は、TEAMハロンズ黒川が本日の注目材料を３分でわかりやすく解説する番組です。
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円高圧力は限定的か 価格指数上昇に警戒－米国３月ＩＳＭ製造業景況指数
動画要旨
米国３月ＩＳＭ製造業景況指数
4月3日、23時00分に3月ISM製造業景況指数が発表されます。
米供給管理協会（ISM）が300社以上の購買担当者を対象にした、受注、出荷、仕入れ価格、雇用などのアンケート調査をまとめたもので、米国の製造業の動向を見る指標の一つです。指数が50を上回ると景気拡大、50を下回ると景気縮小と判断されます。
また、サブ指標の雇用指数は、直接的に政府発表の雇用統計とは連動しませんが、雇用統計直前に発表されるため、投資家のセンチメントに影響することもあります。
米国３月ＩＳＭ製造業景況指数を見る上でのポイントは3つ
1つ目は、2月は47.7と、1月の47.4からわずかに改善しましたが、4カ月連続で景気判断の50を下回りました。新規受注指数が2年半ぶりの低水準から回復するなど、製造業の活動が安定化に向かい始めている兆候も示されました。ただ、レベルは低いままです。
2つ目は、価格指数は51.3へ急上昇しています。12月の39.4から切り返す格好になっており、インフレ率の高止まりの可能性が示唆されています。サプライチェーンの混乱が一巡して、供給と需要が均衡しつつあることが背景にあるようです。
3つ目は、雇用指数は49.1と、50.6から低下しました。この指数は振れ幅が大きく雇用統計との直接的な連動性は高くありません。しかし、信用不安が急速に広がった時期の統計のため、雇用主のセンチメントを見る上で、投資家は気にかけています。予想以上に弱ければ、今後の雇用情勢への不安が広がるかもしれません。
ドル/円の反応
米国３月ＩＳＭ製造業景況指数
TEAMハロンズとしては、価格指数の上昇傾向は警戒ですが、新規受注が低レベルのままであるほか、中堅銀行2行の経営破綻に伴う最近の金融情勢の混乱が少なくともプラスに働くとは考えづらいため、発表直後は下向きに反応するのではないかと見ています。
ただ、足もとの投資家心理の改善による円安センチメントもあって、円高の流れも限定されるのではないでしょうか。
3分早わかり過去の結果
※過去10回分を表示、更新日2023年4月3日
※この文章は情報提供を目的としており、見通しはあくまでも個人的な見解に基づいたもので、結果を保証するものではありません。投資の最終判断は投資家自身でなさるようお願い致します。
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円卓で有名だった旧・上田ハーローの元ディーラー・ストラテジスト・アナリストの所属のチーム。マネ育chに「3分テクニカル分析」（動画）、週刊為替レポート「ハロンズ」、米雇用統計レポート「米国雇用統計の予想と戦略」等執筆。X（Twitter）アカウントTEAMハロンズ（＠TeamHallons)では、マーケット雑感、経済指標のヘッドラインを呟いている。平日21：00からはLIVE番組【実践リアルトレード】も担当し、テクニカル分析の解説やリアル口座を使ったトレードをお見せするなど、FX個人投資家の皆様のお取引に有効な情報を日々、配信している。
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