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豪ドル/円 今日の見通し「4月会合は金利据え置きになりそう。次なる材料待ちで方向感を模索」2023/3/30

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・3月29日に発表された、豪2月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+6.8%となり、前月(+7.4%)からインフレは鈍化した。

・WTI原油価格は反落。米週間原油在庫統計では、予想に反して原油在庫が大幅に取り崩されており、一時1バレル=74.37ドルまで上昇した。その後は、利益確定の売りに押された。終値は前日比-0.23ドルの1バレル=72.97ドル(3月29日)。

・豪2月雇用統計は、雇用者数は市場予想(5万人増)を上回る6.46万人の増加となったほか、前月分も上方修正された。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%とともに前月から改善した(3月16日)。

・3月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.60%とした。声明は前月から比べるとタカ派度合いが弱まった。

今日のメインシナリオは

4月会合は金利据え置きになりそう。次なる材料待ちで方向感を模索

昨日発表された豪2月月次CPIは、前年比+6.8%となり予想(+7.2%)や前月(+7.4%)から下振れた。RBAは3月7日の理事会で「月次CPIはインフレがピークに達したことを示唆している」と指摘していたが、この見立てを裏付ける結果だったと言え、RBAが次回会合で金利を据え置く可能性が一層高まったと捉えられる。しかし、市場は4月の金利据え置きを既にほぼ織り込んでいたため、この豪2月月次CPIの結果を受けた豪ドル売りの反応は一時的なものとなった。
本日は豪州にて主要経済指標の発表は予定されていない。欧米金融システムへの不安は一旦落ち着きを見せている。豪ドルは株式市場の動向を見ながら、方向感を模索することになりそうだ。

この先の個別相場変動

■目新しい材料がない
⇒株価動向を眺めながらの動き
⇒方向感が出にくい

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

世界的な株価動向

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は雨、豪ドル/米ドルは晴れ。8時に豪ドル/円のストキャスティクスで売りシグナル、豪ドル/米ドルの移動平均で買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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