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豪ドル/円 今日の見通し「欧米PMIに注目!景気鈍化懸念が高まれば豪ドルは売り?」2023/3/24

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オーストラリアの通貨「豪ドル」をデイトレードする上でFX個人投資家が事前にインプットしておきたいトレードシナリオなどを、ギュッとまとめました。

執筆:外為どっとコム総合研究所 中村 勉

目次

 

今日の豪ドル トレードシナリオ

昨日から現在までの相場

・WTI原油価格は反落。欧米の金融システムへの不安が根強く、リスク資産の原油は売り圧力が強かった。終値は前日比-0.94ドルの1バレル=69.96ドル(3月23日)。

・豪2月雇用統計は、雇用者数は市場予想(5万人増)を上回る6.46万人の増加となったほか、前月分も上方修正された。失業率は3.5%、労働参加率は66.6%とともに前月から改善した(3月16日)。

・3月7日に豪準備銀行(RBA)は金融政策決定会合を開催。市場予想通りとなる0.25%の利上げを実施し、政策金利を3.60%とした。声明は前月から比べるとタカ派度合いが弱まった。

・3月1日に発表された、豪1月月次消費者物価指数(CPI)は前年比+7.4%となり、前月(+8.4%)からインフレは鈍化した。

今日のメインシナリオは

欧米PMIに注目!景気鈍化懸念が高まれば豪ドルは売り?

欧米の金融システムの不安が残る中で、欧州圏、米国、英国、スイスと外国為替の主要中央銀行は利上げを実施。他方で、RBAは次回の理事会(4月4日)で利上げを停止するとの見方が市場では大勢となっている。主要国との金融政策の方向性の差が豪ドルが売られやすい1つの要因。そして、欧米経済は利上げ継続による景気減速懸念が強まっており、株価が売られやすい状態にあることが豪ドルが売られやすい2つ目の要因である。

本日は豪州の経済指標発表は予定されていない。ドイツや欧州圏、英国、米国の3月製造業とサービス業の購買担当者景気指数(PMI)が発表される。結果が前月よりも低下していた場合には、主要国経済への景気鈍化懸念が高まり、リスクマインドに敏感な豪ドルには売り圧力がかかりそうだ。予想を上回ったとしても、前述した通り「RBAがハト派に傾いている」との思惑により、豪ドルの上値は限定的となりそうだ。

この先の個別相場変動

■欧米経済指標が予想を下振れる
⇒欧米景気の鈍化懸念が高まる
⇒豪ドルはリスクマインドに敏感な通貨
⇒豪ドル/円は売られる

豪ドル円 最新チャート分析

今後の注目経済指標・イベント

世界的な株価動向
欧米3月製造業/サービス業PMI

「ぴたんこテクニカル」内「お天気シグナル」の分析結果

外為どっとコムのテクニカル分析ツール「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」では豪ドル/円は晴れ、豪ドル/米ドルは曇り空に雨がぱらつく。6時に豪ドル/円のストキャスティクスとRSIで買いシグナルが点灯。

【情報提供:外為どっとコム】

<「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」 詳細はこちら>

    • ※ 「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」とは、選択した通貨ペア・足種に対して、複数のテクニカル分析を行った結果をパネル形式で一覧表示することにより、直感的に相場状況を把握することができるツールのことを指します。
    • ※また、高機能チャート(パソコン版)/(スマホ版)では「取引分析」 を選択することで、外為どっとコムの『外貨ネクストネオ』でお取引をされているお客さまの指値やストップ注文の状況をチャート上に表示が可能です(「外為注文情報」)。
    • ※ なお「ぴたんこテクニカル」の「お天気シグナル」や、「外為注文情報」は情報提供を目的としており、投資の最終判断は投資家ご自身でなさるようお願い致します。

 

 

nakamura.jpg 外為どっとコム総合研究所 調査部 研究員
中村 勉(なかむら・つとむ)
米国の大学で学び、帰国後に上田ハーロー(株)へ入社。 8年間カバーディーラーに従事し、顧客サービス開発にも携わる。 2021年10月から(株)外為どっとコム総合研究所へ入社。 優れた英語力とカバーディーラー時代の経験を活かし、レポート、X(Twitter)を通してFX個人投資家向けの情報発信を担当している。
経済番組専門放送局ストックボイスTV『東京マーケットワイド』、ニッポン放送『飯田浩司のOK! Cozy up!』などレギュラー出演。マスメディアからの取材多数。
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